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報道カメラマンのiPhone撮影塾

撮影後の「隠し味」 アプリで見違える画像調整術

2013/6/18

 日経新聞写真部のカメラマンが「手軽なカメラ」iPhoneを使った本格派写真撮影のノウハウを伝授するシリーズ。今回は、画像調整アプリを使うことで写真を引き立たせる方法を紹介しよう。

 出張や当直などで日ごろあまり家族を顧みない報道カメラマンにとって、子どもの運動会などは面目躍如のチャンスだ。自分の子の同級生が徒競争で活躍する写真を撮り、保護者にプレゼントしたりすると「プロの写真はやはり全然違う」と喜んでもらえる。でもこの時、「その写真のほとんどは画像調整してあるんです」と告白したら、驚かれるだろうか。

「トリミング」で無駄なものをそぎ落とす

 報道カメラマンは、撮影した写真について、新聞掲載に適した状態にしたりするために必ず事後的に画像調整している。保護者にプレゼントした運動会の写真も、実は、走る集団から同級生をトリミングし明度を補正した「調整済みの写真」だ。写真は画像調整することで飛躍的に見やすくなる。そこで今回は、無料のiPhoneアプリ「Snapseed」を使った画像調整術を紹介しよう。

 「Snapseed」はかつて有料(450円)だったがグーグルによる買収で無料化したという事情もあり、無料とは思えないほど高機能なアプリだ。

「CROP」のアイコンをタップしてトリミングする
余白をなくすと写真がぐっと印象的に(東京都板橋区の東京猫ハウス)

 まずは画面の一部だけを切り出す「トリミング」の方法。コツは無駄なものをどんどん省くこと。例えば上の子猫の写真。周囲が写真に写り込みすぎているため散漫な印象だ。そこで「Snapseed」を起動し、左に並ぶツールバーから「CROP(トリミング)」というアイコンをタップ。2本の指で構図を調整し、思い切って猫のアップになるまで周囲をそぎ落としてみると、子猫のあどけなさがより強調された印象的な写真になった。

バランス調整には「曲がり補正」

 「曲がり補正」も報道カメラマンが必ず行う画像調整の一つ。水平に撮っているつもりでも、写真にしてみると誤差が拡大してしまうことが多い。オフィスから望む夜明け前のスカイツリーを素材にしてみたところ、地平線などが、少し右下に傾いている。

 そこで今度はツールバーから「STRAIGHTEN(曲がり補正)」を使用。指先で右回し、左回しして傾きがなくなるように配置してみよう。地平線が写真の上下枠と平行となり、全体にバランスのとれた美しい写真となった。

「STRAIGHTEN(曲がり補正)」で垂線を合わせる
地平線が平行になり、バランスのよい写真になった

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