どこが違う? 夫婦が相手にやってほしい子育て
日経DUAL編集部はサイト創刊を記念し「子育て世代の意識調査」を行いました。
対象は「0~12歳の子どもがいる男女」と「第一子を妊娠中の女性とその夫」2000人。「生活満足度」「夫がやっている子育て」「収入」「貯蓄」などについて、インターネット調査会社マクロミルの協力を得て調査しました[注]。
夫が担当する子育て1位は「入浴」。「困ったことがある」のは夫も妻も「寝かしつけ」でした。
前回の記事で取り上げたのは「夫と妻で、子育てをどの程度、分担しているか」。その結果、男性側は2~3割を分担しているという結果が見えてきました。そこで、今回は男性が具体的にどんな子育てを担当しているかを見てみます。
■男性がやっている子育て1位は「入浴」
「自分がやっている子育て」の1位は「入浴」、2位は「外出につれていく」でした。ちなみに女性に聞いた「パートナーがやっている子育て」でも「入浴」「外出につれていく」が2位までを占めています。
「お互いに扶養に入っていない共働き世帯の夫」「妻が夫の扶養に入って働く共働き世帯」「妻が働いていない世帯」というグループ間で大きな差は見られませんでした。
グループによって異なる結果が出たのが「保育園・幼稚園への送迎」です。
女性の回答を見ると、「互いに扶養に入っていない共働き世帯」のパートナーは「26.2%」が「保育園・幼稚園への送迎」を担当していますが、「妻が夫の扶養に入って働く共働き世帯」は「12.8%」、「妻が働いていない世帯」では「6%」と低くなっていきます。妻がフルタイムで働いている共働き世帯では、保育園の送迎を担う夫も増えているようです。
「入浴」と「外出につれていく」は、女性が「パートナーにやってほしい子育て」でも1位と2位になりました。
パートナーにやってほしいのは「寝かしつけ」
3位は「寝かしつけ」。実は男性に聞いた「パートナーにやってほしい子育て」でも、「寝かしつけ」は「食事」に続く2位に入っています。「寝かしつけ」は夫も妻も「相手にやってもらいたい」と思っているようです。
さらに「困ったことがある子育て」という質問でも、「寝かしつけ」は男女ともに1位になっています。
なぜ寝かしつけに困っている人が多いのでしょうか。
「夜は親も1日のストレスがたまっている。そのうえに、他の育児と違い、寝かしつけは終わりがはっきりしていない。だからついイライラしてしまう」と解説するのはNPO法人「子育て学協会」の山本直美さん。気分転換もできない部屋の中、終わりの見えないことをしているのだから気が滅入ってくるのも当然。「だからこそ、お互いの協力が必要になります」とアドバイスする。
個人的には子どもが小さな頃、眠らないときは車で家の周りを眠るまで走っていました。山本さんによれば「部屋を離れ外に出ることは親の気分転換にもなる」そうです。みなさんは子どもが眠らないときにどうしていますか?
(日経DUAL 大谷真幸)
[日経DUAL 2013年12月5日付記事を基に再構成]
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