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空腹のときにこそ胃は働く 働きもののカラダの仕組み 北村昌陽

2013/7/7

胃は、食べたものを消化する臓器。これはもう、皆さんよくご存知ですね。ただ、胃の働きをつぶさに調べていくと、実は「空腹」のときに、とてもよく働いているそうです。空っぽなのに、いったい何をしているのでしょう? 健康の根本に関わる、とても大事なお話です。
(イラスト:江田ななえ)

「胃の働きは何?」って聞かれたら、10人中10人が「食べ物を消化すること」と答えるだろう。もちろんそれで正解。では、この質問はどうだろう。「胃は、いつ働いているの?」

そりゃあもちろん食事のあとでしょう、と思った人は、胃が働くもう一つの大事な機会について、ぜひ知ってほしい。

「胃が最も強く収縮するのは、中が空のとき。お腹の健康を保つための重要な働きなのですよ」

東北大学名誉教授で、胃と腸の専門家である本郷道夫さんはこう話す。さて、どんなふうに大事なのか、話を聞いてみよう。

■1分3回の収縮を自律的に繰り返す

胃は、お腹のほぼ中央にある袋状の臓器。「袋」といっても実際には管状の消化管の一部だけれど、胃の部分は管がカーブしながら大きく膨らんで、内容物がたまるようになっている。壁は筋肉でできていて、空腹時には縮んでいるが、満腹になると1.5リットルぐらいまで膨らむ。

この筋肉は、毎分3回程度の自律的な収縮を、ゆったりと休みなく繰り返している。

「胃の筋肉層には、自力で収縮リズムを作るペースペーカー機能が備わっているのです」

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