2013/7/7

フィットネス

もっともこの周期的な収縮は、動きとしてはごく微弱。より強い収縮が必要なとき(例えば食事のあと)は、迷走神経(自律神経の一種)が加勢する。

「胃はいわば、自力で少しだけ揺れているブランコのような状態。この揺れにあわせて迷走神経が背中を押すことで、揺れ幅が大きくなります」

大きくなった収縮は、波のように胃の上部から下部へ進みながら、中身をしごく。内容物が粉砕され、細かくなったものが十二指腸へ送り出される。

「大事なのは、1分3回という胃のリズムと、迷走神経のシグナルが同調していること」。強いストレスを感じているような状態では、迷走神経が1分に4、5回もシグナルを出してしまうことがある。これでは胃が正常に動けない。「すると消化が進まず、胃もたれや胸焼けが起きます」。なるほど、ストレスでお腹の調子がおかしくなるのは、そういうことなのか。

胃の中に食べ物が入ると、蠕動運動が 波のように繰り返し発生する。このと き胃の出口(幽門)は閉じているので、 収縮の波が先へ進むことで、内部の食 物がすりつぶされる。
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お腹がぐーっと鳴るのは胃腸の大掃除のサイン