ソチ五輪スケートの高橋・羽生選手を支えたレシピ

ソチオリンピックは閉幕したが、男子フィギュアスケートの高橋大輔選手、羽生結弦選手ら、多くの日本人選手の活躍は記憶に新しいところ。活躍の裏側には、競技力の向上や日頃の体づくりを食と栄養の面から支える活動も大きく貢献していることをご存じだろうか。2003年より公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と共同で日本代表選手を支援する活動を行う、味の素KKのスタッフに、さまざまな現場サポートの取り組みを取材した。

日本代表選手の活躍を支えた 食と栄養のコンディショニング

トップアスリートには、ハードな練習を最後までこなし、粘り強くスピードを維持する筋力やスタミナが必須。その源となる栄養や、トレーニングを維持するための休養も欠かせない。また、競技によって、スタミナを失わずに体重を減らしたい、もっと体重を増やしたい、スピードを上げる筋力づくりなど要望はさまざまだ。個々の選手が持つ課題に応じたアドバイスやレシピの提案など、コンディショニングサポートの実例を見てみよう。

【1】フィギュアスケート 高橋大輔選手

~4回転ジャンプを成功に導く「筋力強化」~

練習中の高橋選手

パワーをつけて4回転ジャンプに臨もうとしている高橋選手は、ハードな筋力トレーニングをこなすため、体をつくる栄養素の補給と、その日の疲れをすばやく回復させ翌日に残さない準備が必要。そこで、トレーニング前にBCAA[注]+アルギニン・グルタミンを補給しトレーニング中のスタミナを増やし、トレーニング直後にロイシン高配合のアミノ酸ですばやく栄養補給、そして睡眠前にグリシンなどを含むアミノ酸を飲んで質の高い睡眠をとれるようにして疲労回復を図った。必要なタイミングで効果的にアミノ酸を活用するプログラムで、筋力強化とすばやいリカバリーをサポート。ケガからの完全回復を進めつつ、筋肉の負荷を減らしながらの滑り込みを行っている。

[注] BCAA=スポーツ時のコンディション維持に必要な分岐鎖アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)。体ではつくることができないため補給が必要。