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「つなげる」意識大切に 産休・育休は働き方見直す好機

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NIKKEI STYLE

 育児休暇を取得すると「空白期間が生まれる」「元の仕事に戻れない」とマイナスに考える人が少なく、決してそんなことはありません。キャリア開発の研究・コンサルティングの専門家の高橋俊介さんに聞きました。

今はキャリア形成において「専門性が重要な時代」だと言われています。「なんでもできる」ではなくて、「あなたならでは」の経験や能力が価値を生むのです。

しかし"専門性"と聞くと、特定の一つの領域を極めることだと考えている方がいます。実はそうではありません。

例えば、電気自動車が登場したことで、ガソリン車に比べ部品の数が10分の1になりましたった。その影響で、自動車整備士の仕事が劇的に減ると予測されています。自分の中でいくら「この分野を専門にしよう」と定めたところで、外部環境の変化でその分野のニーズが著しく低下することがある。想定外の変化が、これまでにないくらいの頻度で起こるのが、現代の特徴です。

専門性を形作るうえで大切なのは「つなげる」意識です。よく女性が育児休暇を取得すると「空白期間が生まれる」「元の仕事に戻れない」とマイナスにとらえる方がいますが、決してそんなことはありません。キャリアは同じことを続けて積み上げるものではないのです。私は「つなげる」ものだと考えています。育児経験も含めてこれまでの経験3つ以上をつなげてみましょう。"自分らしさ"はつないだところに存在するのです。

私の場合、大学卒業後、就職したのは日本国有鉄道(国鉄)でした。技術者として入社したはずでしたが、経営陣と労働組合との団体交渉の場面を体験し、極めて泥臭い"働くこと"の現場を見ました。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、大手日本企業の事業戦略策定や組織設計に従事します。今度は、大手企業の経営者と直接会話する中で、経営者が経営についてどういった課題を感じているかを学びました。その後、世界最大級の人事組織コンサルティング会社の日本法人に入社した際、私のキャリアは非常にユニークなものになっていました。一見すると脈絡がないようにも見えます(笑)。しかしながら、現場の現実感を持ちながら、経営陣の思考も理解できる。それが私の強みになっていたのです。

働く女性にとって産休・育休は自らのキャリアや働き方を見つめ直すチャンスです。また、介護により仕事を休む場合も同様です。これを機に、ご自身のキャリアを広げてみてもいいでしょうし、逆に狭めてみてもいいでしょう。3年~5年程度を一区切りとして、違った分野にチャレンジすることを意識されるとキャリアのあり方がますますユニークで特徴的なものになっていきます。

専門性と言っても分かりやすい"資格"である必要はありません。例えば、総務関係の部署にいる方なのであれば、個人情報保護関係の知識を学ぶのもいいでしょう。トレンドを読んで、「これが必要そうだ!」と思ったものを積極的に習得するのがおすすめです。

あるいは強みがそういった分かりやすい"知識"ではないケースもあります。私がかつてインタビューした40代の女性SEは、人から指摘されて自分が20代の頃に比べて、人に頼んだりお願いしたりしながら"巻き込んで働く"ことが得意になっていることに気が付きます。彼女はワーキングマザーでもあり、働きながらの子育て経験を経て周囲の協力を得て働くスキルを身に付けたのです。

私は「キャリアに背骨をつくれ」というお話をよくします。自分が仕事を通じて提供できている価値は何なのか――年齢、職種、業種にかかわらず、こうしたプロ意識を持って働くことがあなたらしい幸せなキャリア形成につながります。そして未来にわたって、自分らしくイキイキと働くことを可能にするのです。

この人に聞きました

高橋俊介さん
慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任教授。東京大学工学部航空工学科を卒業後、日本国有鉄道入社。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、世界有数の人事組織コンサルティング会社ワイアットカンパニーの日本法人(現タワーズワトソン)入社。93年~97年まで同社代表取締役社長。2000年より現職。著書に『キャリアショック』(ソフトバンククリエイティブ)、『自分らしいキャリアのつくり方』(PHP研究所)など。

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年8月7日付記事を基に再構成]

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