「エコ婚活」に出会いはあるかマーケティングライター 牛窪恵

2012年も残りわずか。恒例の「新語・流行語大賞」の候補語50に「街コン」がノミネートされるなど、出会いを求める男女が目立った年でした。皆さんはいかがですか? そんななか、数年前から注目され始めた「エコ婚活」にも、次々と新たな波が押し寄せています。さて、出会いの可能性は……?

3年前の2009年、日本ウオーキング協会公認の「婚活ウオーキング」に参加した、フリーデザイナーのA子さん(30代)を取材した。

彼女は当時、ウオーキングの初心者だった。ただ、「自然と触れ合えるし、スタート場所からして“ご利益”があるって聞いて、思い切って参加してみました」とのこと。

スタート場所は、「縁結び」の御利益があるとされる、東京都千代田区の神田明神。ここからスタートして皇居周辺を通りながら、約10kmをウオーキングした。50人近くが参加。後で聞くと、数組のカップルが誕生したということだが、まさにA子さんもその一人だった。ご利益があったのだろう。

結局、そのカレとは半年後に別れてしまったが、「歩くことが好きになって、その後も早朝ウオーキングを続けていた」という。

すると、なんと数ヵ月後に近所を「朝ラン(朝のランニング)」していた男性と知り合った。その男性こそが、いまのカレ。

「二人とも自然が好きで、話が合った。ただ、デートはいまやアウトドアばかりで、ムードがないんですけどね」と、A子さんは嬉しそうに笑う。

一方、ITプログラマーのB子さん(20代)は2011年2月、横浜市が開催した「地産地消de愛ツアー」に参加した。

横浜市が「横浜の農や食」への関心を高めてもらおうと企画したもの。20~30代の男女各16人(計32人)を募集したところ、3倍を超える102名の応募があったという。B子さんは、運よく抽選で選ばれた。

普段の仕事では、もっぱらパソコンと向き合う日々。貸し切りバスで「いちご畑」に行き、そのいちごでスイーツを作りながら婚活、というツアー内容が、まず新鮮だった。

もっとも、エコ婚活には不安もあったという。アトピー体質で、植物の茎や土にふれると手がかぶれやすいのだ。

「でも地産地消には興味があったし、苦手なことにトライしてこそ、新たな出会いがあるかと思ったんです」。

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