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同じ気温でも寒さ変わる「体感温度」の秘密 気象予報士 伊藤みゆき

2012/12/12

師走に入った途端に強い寒気が流れ込み、12月初めの週末は関東でも初雪や初積雪を観測。朝晩の冷え込みも一段と強まりました。12月は平年よりも寒くなると1カ月予報で発表され、強い寒気が居座る予想も出ています。

この時期は「そろそろ一番厚いコートを着ようかな?」「もっと寒くなる日があるから、もう少し我慢したほうがいいかな」と迷いますね。そんな風に迷っていると、結局気付けばずっと同じコートを着る羽目になっている人も多いかもしれません。

今回は「寒さの質」を見抜いて、この冬を少しでも温かく乗り切るコツをご紹介します。

寒波で全国的に平年より低温の日が続き、冷たい風に体を縮める人たち(2012年1月31日午前、福岡市博多区)

冬の気温をみると、全国的に年間で最も低いのが1月下旬から2月上旬あたりです。よって、このころが最も寒いのかと言えば、実際に感じる「体感温度」という側面から言うとちょっと違います。寒さを覚える要因はその時の温度だけではないのです。寒さは、「風が強い」「空気自体が冷たい」「日差しが無い」という3つのタイプに分かれます。

まず、風による寒さです。冬の太平洋側では、週間予報で晴れマークが並んでいて気温が同じくらいでも、風の強弱で体感温度が変わってきます。風速1メートルで体感温度が1度下がるといわれています。例えば、気温が5度で風速が10メートルなら、体で感じる温度は氷点下です。

風速の目安として気象庁のHPに「ビューフォート風力階級表」が掲載されています。「木の葉や細かい小枝がたえず動く」のが風力3で風速は3.4~5.4メートル。「砂埃がたち、紙片が舞い上がる」のが風力4で風速は5.5~7.9メートル。「池や沼の水面に波頭がたつ」のが風力5で風速が8.0~10.7メートル。予想最高気温が15度でも、水面が波立っていたら「相当寒いかも」と心構えが出来ます。

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