2013/11/21
図9 ソーシャルテクニカの田村代表。興味の変化に応じて仕事の領域も変わってきた(写真:日経コンストラクション)

あきらめなければ一生携われる仕事

ソーシャルテクニカ(東京都中央区)の田村裕美代表は、異色の経歴を重ねてきた(図9)。地元の工業高等専門学校で土木を専攻。都内の住宅会社に4年ほど勤めた後、1994年に建設コンサルタント会社に移り、廃棄物処理場の設計や工事監理などを10年ほど手掛けた。

その後はフリーランスで、資源開発会社の現地スタッフに対するCAD図面作成技術の指導などに関わり、次はエネルギー系ベンチャーに就職。バイオマス発電所の電力供給管理や省エネルギー化検証などの業務を担当し、2012年独立した。

ソーシャルテクニカは、環境関連のソーシャルビジネス創出をテーマに掲げる一般社団法人。ソーシャルビジネスとは一般市民やNPO団体、企業などが協力し合いながらビジネスの手法を活用して地域社会の課題解決に取り組む事業形態。近年は国も振興に力を入れている。

「働き始めたころから、自分はスペシャリストではなくゼネラリスト志向と思っていた。興味の広がりとともに、仕事の選択肢も広がってきた」(田村代表)。多彩な職歴を重ねるなかで、一級土木や造園の施工管理技士、技術士(建設部門)といった資格も着実に取得。日本技術士会での活動も多く、防災支援委員会委員長や大学広報ワーキンググループのメンバーも務める。「仕事の経験を資格として形に残すことは大切。それが次の働き方につながる。建設技術者は男女問わず、あきらめなければ一生携わっていける仕事」と話す。

(日経コンストラクション 下田健太郎)

[日経コンストラクション 2013年10月14日号の記事を基に再構成]