本当に大丈夫? 他人の家に宿泊、米旅行サイト体験急成長「エアB&B」 1000万泊突破

“新しい旅の仕方”として、米国の若者のあいだで愛用者が急増している旅行サイトがある。米エアビーアンドビー(エアB&B)だ。旅行者と空き部屋を貸したい家主をネットで結びつけたサービスで、同サイトを通じて成立した宿泊日数はすでに1000万泊を超えている。滞在先が「ひとの家(うち)」となるため、旅先で住民感覚を味わえるうえ、宿泊費が通常のホテルより割安となるのが支持を集める理由だ。ただ、実際どうなのか、不安を抱く人もいそうだ。記者自ら米2都市でエアB&B旅行を体験してみた。(ニューヨーク=清水石珠実)

サンフランシスコ「1泊160ドル以下」で300件も候補

米エアB&Bのサイトの利用方法は、通常の旅行サイトとほとんど変わらない

最初の宿泊都市はサンフランシスコ市(カリフォルニア州)だ。宿泊先は、会社の出張規定に基づき1泊160ドル以内で探すことにした。通常の旅行サイトに宿泊予定日を入力すると、市内のホテルは軒並み350ドルを超えており、泊まれそうな物件はほとんど見当たらない。一方、エアB&Bのサイトでは予算以内の物件が約300件見つかった。ホテル代が高騰する大都市で予算内のホテルを探すのに苦労した経験を持つビジネスマンは多いと思うが、エアB&Bはそんな場面でも役立ちそうだ。

借りられる物件は、「家(アパート)全体を借りる」「1人部屋に泊まる」「相部屋に泊まる」の3種類に分かれる。出張の場合、他人とシャワーや洗面所を共有する煩わしさは避けたいので「アパート全体を借りる」を選択。それに、「駅のそば」や「ネット接続有」などを条件に加えると、宿泊候補は3件に絞られた。

内外装の写真が充実、利用者の書き込みも参考

エアB&Bのサイトは、物件の内装や外観の写真が充実している

各物件とも家の外装から部屋の内部まで写真が充実しており、それらを一つ一つクリックしながら「どこに泊まろうか?」と選ぶ作業はなかなか楽しい。どの部屋も印象が似ているホテルとは違い、部屋の内装は「地中海風」「ヴィクトリア調」など家主の好みで大きく異なる。「家主がとても親切」「近所にたくさんレストランがある」など、過去の利用者による書き込みも家主の信頼度や近隣の雰囲気などを判断するうえで多いに参考になった。候補3件のなかから過去に女性の宿泊者が多い物件を「治安がいい証拠」と判断し最終選択した。1泊費用は153ドルと十分に予算内だ。