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暴露ネタ、過激発言…激辛トークがさえるラジオ番組

日経エンタテインメント!

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NIKKEI STYLE

 芸能人の発言が原因で、ツイッターやブログが炎上するケースが続発。発言の場を奪われた彼らは、ラジオでこっそり「激辛トーク」をして発散している。一番の本音が聞けるラジオ番組の「激辛度」を、日経エンタテインメント!が独自に評価した。

日々、ネット上で、有名人の激辛トークがニュースになっている。引用元は、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、テレビの会見など様々だが、その中でも、今、過激トークで話題なのがラジオ。古くからあるメディアをネットのニュースメディアが追うのは一見、不思議だが、それには理由がある。最近、有名人のネットへの書き込みに対して炎上が相次いでいるため、彼らが発言に気を付けるようになり、事務所のチェックも厳しくなって、過激さが失われているからだ。

ラジオが芸能特ダネの発信源に

それに対しラジオでは、生放送も多く、テレビより対象範囲が狭いため、パーソナリティーもリラックスして話す。そこで、生放送なのに思わず過激な意見や下ネタといった「激辛トーク」を展開してしまう。これがメディアの格好のニュースネタになっている。

タレントの有吉弘行は2013年11月に自身のFMの番組で、用語が不適切だったと謝罪した。ラジオ出身のみのもんたは、「私のラジオ番組は記者の間で聴取率100%」と、ラジオの激辛ぶりがメディアに注目されていることを知りつつ、確信犯的に様々なコメントを出した。お笑いタレントのナインティナインも、自らの番組で、過熱するアイドルブームについてなど、芸能界にまつわる疑問を呈し、そのたびに、決まったようにニュースになる常連だ。

メディアの注目を知り、送り手は特ダネもラジオから発信する。2013年11月22日、AKB48をプロデュースする秋元康が、AKB48が将来的にはメンバー自身がセルフプロデュースするグループにしたいという未来像を示す場に選んだのも、ラジオの公開放送だった。

テレビ番組やネットが炎上のターゲットにされ、過激さが失われつつある今、「メディアの達人」たちは、ラジオが発する本音にメディアが期待していることを知っている。

ネットやスマホの普及でリスナーがラジオに回帰

一方、受け手もラジオに注目している。ネットやスマートフォン(スマホ)の普及もあり、学生時代にラジオを聴いていた40代以上の世代が、ラジオに戻ってきているからだ。テレビのバラエティー番組が過激で、魅力的だった時代を知っている世代が、懐かしのパーソナリティーや新しい人気者が、まるで全盛時代のテレビのような激辛トークを繰り広げていることを知り、ラジオを楽しんでいる。

もちろん、ラジオの魅力は激辛トークだけではない。ラジオは音声に限定されたメディアのため、経験の少ない新人がトークの実力試しとPRを兼ねてよく登場する。新しいスターの発掘の場としても有効なメディアだ。1980年代のアイドル、河合奈保子の娘のkahoも、2013年12月26日放送の「オールナイトニッポン」に抜てきされて話題になった。福山雅治や中島みゆき、志村けんといったトップ級の人気者たちも、自身のラジオ番組で、本音トークを繰り広げている。いつ何を言うか分からないので、メディアもファンも、ラジオから耳が離せない。

ラジオのパーソナリティーに聞く、「なぜ、激辛でも愛されるのか」

【吉田照美】本音を求めるリスナーが今、ラジオに耳を傾けている

 2014年にラジオ生活40周年を迎える吉田照美。1980年代に「セイ!ヤング」や「吉田照美のてるてるワイド」と夜の番組で若者のカリスマとなり、テレビでも「夕やけニャンニャン」の司会でとんねるずと共演。当時の中高生に「ロバ」の愛称で人気に。

 現在は、平日夕方の情報番組「吉田照美 飛べ!サルバドール」(文化放送、月~金曜日:15時30分~17時50分)を担当。ツイッターや動画配信などネットを駆使し、タイムリーな時事ネタも扱う。笑えるネタでは、部屋が汚いことで有名な春香クリスティーンの自室を、業界に先駆けて生掃除。また、街ゆくカップルに、今晩の予定を「Yes Noまくら」ならぬ「Yes Noマイク」で言わせたり、たこやきが焼けた様子を下ネタを使わずに、どちらがエロく実況できるかを女性リポーターが対決。野球評論家・板東英二に植毛疑惑について生質問するなど、激辛ネタが満載。ラジオやテレビの全盛を知る中年層にはどこか懐かしい、演出なしのバラエティー感も、支持を得ている秘密だ。

ラジオの魅力にはリスナーとの近い距離感がありますから、僕は生放送中も、デスクの上にスマホを置いて、ツイッターでリスナーのツイートを読んだり、面白いネタには番組で触れています。時には厳しいツイートもありますが、無視(笑)。ラジオはテレビに比べると、マイナーなメディアなので、判官びいきというか、リスナーからは「応援」の声が圧倒的ですね。

生放送でエロネタも

「飛べ!サル」では、街頭でのエロトーク対決をUStream(ユーストリーム)で生配信したり、みんなで参加している感覚とかスピード感もネットとの連動で増しています。昔のラジオの全盛期とまではいきませんが、リスナーとの関係性が新鮮になっているような気がします。

今でも、深夜番組の時代から変わらず、打ち合わせ無しの、突撃ネタや身内いじめネタ(笑)をやっていますが、最近のラジオは、昔ほどのハードさは無くなりましたね。特定秘密保護法やネットの炎上など、何となく世の中に、「何か言ったらまずいんじゃないの?」という堅苦しい雰囲気があるような……。番組では、それに流されずに、変なことは「変だ!」と言い続けたい。常識をどこまで超えられるか、今のラジオにはそれが期待されていると思います。

【毒蝮三太夫】みんな意見を言いたいのに聞いてやる人間がいない

 毒蝮三太夫という名を聞けば、「ばばぁ、じじぃ」という毒舌を思い出すはず。これは「ミュージックプレゼント」(TBSラジオ、月~金曜日:10時26分から約25分間)という平日昼の生放送でよく飛び出す言葉で、番組は2014年で放送45年目。各地の店舗や町工場などを訪れ、地域の話題を聞きながら、リクエスト曲を紹介する。これまで1万以上の現場に60万以上の人が集まったという。年配者に、「きたねぇばばぁだな~」と言ったり、工場の社長には「給料上げろ!」、声の小さい男性だと「もっとでかい声だせよ」と遠慮なく活を入れる。

現場を見てもらったから分かると思うけど、特別なことをしているわけじゃない。みんな誰かと話がしたいんだよ。だからマイクを向けて聞いてあげるんだ。今日も、老人を年配者が介護する「老々介護」の2人が来てただろう。車椅子押している方に、「よろけて転ばすんじゃねえぞ」って冗談言ったけどさ、ああやってかまわれれば、うれしいんだよ。そりゃ、「ばばぁ」なんだから、「ばばぁ」って呼ぶこともあるけどさ(笑)。

テレビなんかだと、車椅子の人とか、言葉が不自由な年寄りとかが来ると、「あれこれ聞くと本人も戸惑うんじゃないか」って、変な気を使って、カメラをそらすだろ。俺はそういう人こそ、実は話をしたがってるって知ってるから、どんどんマイクを向ける。逆に「私に話させて」っていう人には行かない。話が下手でもいいんだよ。普段、話を聞いてもらえない人が話す、そういう「非日常」を提供するから、この番組が喜んでもらえているんだよ。

「毒舌」という知的なゲーム

毒舌っていうけど、あれは「知的なゲーム」で、相手をうまくかまって、元気にさせる技なんだ。バカがやるとケンカになるから、まねしちゃだめだよ(笑)。

この番組には台本なんてないよ。俺は江戸っ子で、モノをはすっかえに見て面白がるし、照れ屋だから、ちょっと良いことを言ったら、すぐにくだらない冗談を言って、低いところに降りたくなる。その上げ下げのバランスが大事。だから言われたほうも、情を感じてくれるのだろうし、怒らないのかもしれないな。

【久保ミツロウ・能町みね子】
アイドル以外の会話にも価値がある、本音の女子会の楽しさを世に示す

 ヒット映画「モテキ」の原作マンガ家、久保ミツロウと、人気エッセイストの能町みね子が、女子トークを繰り広げるのが「久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン」(ニッポン放送ほか、火曜日:25時~27時)。お笑いタレントやアイドルではない文化人女性の生トークというのはかなり珍しいため、業界やラジオマニアの間で話題に。久保が「モテキ」以降、顔バレするケースが増え、「ドラゴン・タトゥーの女風」に眉毛を全部そったものの、自分だとすぐ分かってしまったという変装エピソードや、能町がこだわりの「ノーズケア」(鼻くその取り方)について語ったりと、女性同士のぶっちゃけトークがウリだ。

――ラジオを始めて、周りの反応はどう変わりましたか。

能町:トークでかまないとか、そういう最低限の話術もないのに、「ラジオでファンになった」と言っていただくので感激です。

久保:学生や社会人が、作業をしながら聞いてくれるのが励み。ラジオは能動的なメディアだから、嫌ならすぐ切るはずだもんね(笑)。

今までにないラジオ番組

――居酒屋とかファミレスで楽しそうに話す女性の会話を盗み聞きしているような番組です。

能町:それ、うれしいですね。基本的な進行やコーナーのネタ以外は、ほぼアドリブなんですよ。楽屋ではもっと過激です(笑)。

久保:楽屋で話しているのとノリは変わらないよね。リスナーが突然パーソナリティーになったような、そんな「素の気持ち」を失わないようにしたいです。

能町:女同士の話というと、ブサイクネタとか、年齢ネタ、下ネタばっかりと決めつけられがちですが、実はそんなことはないし、私たちは、そんなトークは別に面白いと思わない。もちろん、少しはしますけど(笑)。

久保:せっかくいただいた機会なので、「アイドルとかお笑いタレントじゃない女のラジオトークは価値がない」とは言われたくない。新しいラジオの世界を開拓したいです。そのためには番組のために何でもする覚悟ですよ。自分をかわいく見せようと努力すること以外なら何でも…(笑)。

(日経エンタテインメント! 白倉資大)

[日経エンタテインメント! 2014年2月号の記事を基に再構成]

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