ライフコラム

子どもの学び

職場への根回しは早めに 共働き家庭の中学受験

2013/9/12

塾の送迎、学校説明会、出願や本番の付き添い…。忙しい共働き世帯の中学受験では、夫婦のいずれかだけがすべてをやることは非常に困難だ。今回はわが子の塾生活スタートから、合格までの実践的なアドバイスを体験談とともに紹介する。

中学受験を決め、子どもが小学生になった段階で次にしなければならないことは塾選びだ。最近では小学校低学年をターゲットにした中学受験塾もあるが、いつごろから通わせる必要があるのか。

「低学年のうちは学習の下地づくりで大丈夫。3年生の2月ごろから塾に通い始める場合が多いですね。中学受験はテクニックが必要なので、5年生からでは子どもにプレッシャーもかかるので厳しくなります」と中学受験のエキスパートで「お母さんの勉強室」「花マル笑子塾」を主宰する吉本笑子さんは指摘する。教育ジャーナリストの杉山由美子さんも「共働き世帯の場合、4年生になると学童保育がなくなるのを契機に塾に通い始める子が多いです」と話す。“受験組”の多くが4年生から塾に通い出すことを考えると、3年生のうちに受験するかどうかを夫婦で話し合って決めておくべきだろう。

■受験塾は3つのタイプから子どもに合ったものを

中学受験向けの塾は大きく分けて3つのタイプがある。

1つめは大手中学受験塾。首都圏でいうとSAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚などがこれにあたる。中学受験に関する情報量が豊富で、難関校志向の強い子どもが集まりやすい。

2つめは地元の小規模塾。特定の学校へ多数の合格者を出しているなど、独自の強みを持っているところもある。受験の実績や教材の内容、カリキュラムをよく確認しておきたい。

3つめは講師1人につき、生徒が1~2人程度で指導を受ける少人数制の個別指導塾。受験対策と補習の両方を行う東京個別指導学院、受験指導を重視するトーマスなどが大手。最近は個別対応なので、親の都合を含めて授業を組みやすく、共働き世帯にとって子どもを通わせやすい。最近はSAPIX系のプリバートや日能研グループのユリウスなど大手中学受験塾もグループ企業で個別指導を実施している。

東京国際フォーラムで開催された首都圏の私立学校の合同説明会。夫婦で参加した家族も多かった

とはいえ、塾選びは親の都合で決めてはならない。杉山さんは、「親が一生懸命になりすぎて周りの情報に流されてしまい、よかれと思った塾に無理に行かせてしまうことで親子関係が悪くなってしまうことがあります。そうなると受験はうまくいきません。無理をさせず、口コミで近所の評判のいい塾を見つけて通わせれば進学実績の高い中堅校には入れます」と力を込める。吉本さんは「お弁当を持参しなくていいなど、手間がかからないところを探すのではなく、あくまでも子どもの能力で判断すべきだ。四谷大塚や日能研の模試で偏差値が58前後より上の『上位校』を狙う場合は、情報量から考えても大手塾が断然有利です。ただし子どものタイプによっては向き、不向きがあります。大手の競争が激しいところに通わせるのが不安であれば、近所の個人指導塾に通わせながら、定期的に大手塾の模試を受けるという手もあります」と話す。

わが子が集団のなかでの競争で力を発揮するタイプなのか、マイペースにコツコツ積み上げていくのが得意なタイプなのかをよく見極めたうえで決めてほしい。塾は入会しても途中で変えられる。急に行きたがらなくなったり、成績が下がったりしたときなどは子どもに話を聞きつつ、必要があれば別の塾に転校させることも考えよう。

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