食物アレルギーの人は何を食べればいいのかホントが知りたい食の安全 有路昌彦

食物アレルギーに配慮したベビーフードなどが並ぶ店舗

子どもが大好きな魚肉ソーセージにも落とし穴があります。私も子どもの横から魚肉ソーセージをもらっていたのですが、最近どうもカニが入っているケースが多く、食べることができなくなってしまいました。

こういったものに出合うと、商品開発者の中にはあまりアレルギーのことをわかっていない人も多いのではないかと思ってしまいます。

食品開発者もアレルギーへの理解を

子どもの時、学校給食でエビを食べたら気分が悪くなり、よく残していました。「好き嫌いはダメ」と言われ、無理やり食べさせられていました。半泣きになりながら牛乳で一気に流し込んでいたことを覚えています。

今考えると、その時からすでに症状は出ていたのでしょうが劇的なものではなく、その程度で済んでいたのかもしれません。しかしアレルギーは好き嫌いのレベルではないので、学校の先生も注意が必要でしょう(最近はアレルギーをめぐる給食での事故の報道もあり、かなり理解が進んでいるとは思いますが)。

同様に、商品開発する人も、アレルゲンになりやすい食材を加えた瞬間、アレルギー持ちの人が食べられなくなり、一気にお客さんがいなくなる、ということはよく理解されるべきだと思います。

それくらいにアレルギー持ちの人は多く、特に表示が義務付けられているレベルのアレルゲンの場合、その人数は何万人、何百万人レベルになるということを無視しないほうがいいのではないでしょうか。

味付けのりと魚肉ソーセージ(どっちもそもそも私の好物)が食べられなくなったことがあって、愚痴みたいになってしまいました。

有路昌彦
近畿大学農学部准教授。京都大学農学部卒業。同大学院農学研究科博士課程修了(京都大学博士:生物資源経済学)。UFJ総合研究所、民間企業役員などを経て現職。(株)自然産業研究所取締役を兼務。水産業などの食品産業が、グローバル化の中で持続可能になる方法を、経済学と経営学の手法を用いて研究。経営再生や事業化支援を実践している。著書論文多数。近著に『無添加はかえって危ない』(日経BP社)、『水産業者のための会計・経営技術』(緑書房)など。

[ecomomサイト2013年7月16日付記事を基に再構成]

[参考] 家族と自然にやさしい暮らしがテーマの季刊誌『ecomom(エコマム)』。2013年冬号では、「毎日の家事を『ラク・時短・楽しく』解決」「お正月を楽しむ わが家のしつらえ」「もっと知りたい!スマートハウスQ&A」などを特集。公式サイト(http://business.nikkeibp.co.jp/ecomom/)で登録すると、無料で雑誌が届く。