現役東大生座談会 公立出身×私立出身、東大への道のり

ナダ 灘高はまさに私立のイメージ通りで。

一同 (笑)

ナダ でも学校の授業はそんなにガリガリやる感じではなく、生徒もろくに授業は聞いていない。みんな勝手に自分で勉強したり、塾に行ったりしている。面白いのは、学校で統一して生徒に模試を受けさせるんですけど、それが大変盛り上がる。「あ、あいつが、今回は順位がこんなに上がっている」とか言って。学内の試験は全然盛り上がらないけど、模試は名前も出るし、必死です。

―― アザブくんは「常に自分より成績のいい友達がいたこと」が刺激になったということですけど。

アザブ そうですね。それも結構たくさんいましたね(笑)。受験の話をしても、情報がたくさん入ってくるので役立ったというのはあります。ほかの塾で教えていた勉強法とかですね。生徒が300人いて、200人くらい東大を受ける。みんなが同じ大学を受けるんだから、情報も共有できる。

ヨナゴ そういう話がうらやましい。

―― 私立の場合、2年生で3年までの勉強を終えてしまうというけれど、ペースが速いなと思うことはなかった?

アザブ 速いなと感じることはなかった。そういうペースで進んだことは、結果としてよかったと思う。

ナダ 高校から入ったので、中学からの生徒に追いつかないといけない。1年生のときの数学はきつかった。やらないと蹴落とされるという雰囲気があったので必死でした。でも、そのおかげで後から楽だったと思う。

スワ 理系なんだけど、数学なんて3年間で終わらなかったよ。

アザブ ひどい話じゃない?

ウベ 自分は数1、2、A、Bしか取っていなかったので、2年の冬には終わっていた。社会科も3年の夏には終わっていた。

ヨナゴ それは早いね。うちは社会と理科は高3の冬で終わるという感じだった。それに地理、歴史は2科目のうち1科目しか取れなかった。どちらかは独学でやらなければいけなかった。それは本当に迷惑だなって思った。

ウベ ああ、それはうちもそうだった。私立は取れたの?

ナダ 取れるよ。

ウベ 公民から1科目と世界史、日本史、地理から1科目だった。

アザブ なんか、東大受験のことはあまり考えられていない感じだね。

ヨナゴ ああ、全然考えられていない。あと理科も、文系だと生物か地学しか選べなくて、物理、化学は選べない。

スワ そうそう。逆に理系でも地学をやってくれなかった。

アザブ ゆとり世代だ。

ウベ でもカリキュラムのなかには入っていなかったんですけど、夏休みの間に先生が付きっきりで講習をやってくれた。それで詰め込んだ。

―― 勉強は自分で組み立てた? それとも学校や塾のリードが大きかった?

スワ 学校の授業は先生によって差が激しくて、うちの学年は英語の先生がやる気のある先生だったので、英語は学校に任せて、後は自分で予定立ててやっていました。

ヨナゴ 数学以外は自分で組み立てていました。数学は2年の冬には終わるカリキュラムだったから、学校に合わせてという感じでした。

ウベ 数学と社会と理科は、学校の授業に沿ってやっていた。英語と国語はどこまでやったら終わりというのがわからなかったので、授業は受けていましたけど、自分で勉強していました。学校でもらった教材やZ会[注2]で。

アザブ 僕は高3のときに塾に行っていて、言われた通りやっていればいいという感じだった。言われた通り宿題やって、添削を受けて、授業を受けて、ということをやっていた。

[注2] 増進会出版社を持株会社とするZ会グループの教育事業。ここでは同社の大学受験生向け通信教育講座を指す。難関大学合格者が多い。同社発表によると2013年は東京大学1113人、京都大学791人(浪人生を含む)。
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