頭痛や耳鳴りの原因「首こり」を解消ゆがみリセット学(7)竹井仁

猫背であごを突き出す姿勢、ストレスでぐーっと歯を食いしばる習慣、同じものを凝視しなくてはならないデスクワーク――。このような日々の姿勢の問題が、首の後ろ側の鈍い痛み、頭痛、耳鳴り、目のかすみを呼んでいます。まずは悪い姿勢で凝り固まった後頭下筋群をマッサージ。さらに簡単な体操で内側から筋肉を緩めて血流アップ。仕上げに「いい姿勢」を体に再学習させる筋膜ストレッチ。今回はフルコースで凝りを解消しましょう。

うなじや首の後ろが凝る。凝るだけではなく鈍い痛みも。頭やこめかみがズキズキする。目がかすむ。耳鳴りがする。腕がしびれることもある──こんなふうに「首こり」は、さまざまな不調を引き起こすきっかけになる、注意が必要な症状です。

このとき凝っているのは、首の後ろの4つの筋肉からなる「後頭下筋群」。後頭下筋群は、頭の後頭骨から頸椎2番までを、縦や斜め方向に立体的につないでいる筋肉群です(下イラスト)。

首の付け根の筋肉の凝りが頭や目の神経を圧迫する  後頭下筋群は、小後頭直筋(しょうこうとうちょっきん)、大後頭直筋(だいこうとうちょっきん)、上頭斜筋(じょうとうしゃきん)、下頭斜筋(かとうしゃきん)という四つの筋肉で立体的に形成されている。悪い姿勢によってこれらの筋肉群が硬直するとその表面を覆っている僧帽筋(そうぼうきん)も硬直し、うなじから肩全体がぱんぱんに凝る。後頭下筋群がある場所には頭や目、耳の領域を支配する神経が密集しているため、凝った筋肉に圧迫されるとズキズキとした頭痛、目のかすみ、耳鳴りなども併発しやすい。

私たちが見たい物を見て、嗅ぎたいものを嗅ぎ、聴きたいものに耳を傾けるときにこの筋肉群の微細な動きが欠かせません。では、後頭下筋群がなぜ凝るのか。最も大きな要因となるのが長時間の「座り姿勢」です。あなたの座り姿勢をイメージしてみましょう。猫背であごを前に突き出していませんか?

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