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女性グループ時代に風穴、きゃりーとmiwaの共通項

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 AKB48をはじめとする女性グループ隆盛の昨今、女性ソロアーティストはその陰に隠れがちだ。そんな中、しっかりとブレイクを果たした新顔が、きゃりーぱみゅぱみゅとmiwa(みわ)の2人。支持を広げたカギはどこにあるのかを探った。

ここ数年は、AKB48やももいろクローバーZなどのアイドル、さらにKARAや少女時代といったK-POP勢と、グループの活躍が目立つ。その陰に隠れてスポットが当たりにくいのが女性ソロのアーティストたちだ。

ここ数年は女性グループ優勢

表1は、過去10年間にオリコンやレコチョクのシングル、またはアルバムの年間トップ50に初めて入った女性アーティストの数を数えたもの。これを見ると、倖田來未、加藤ミリヤ、絢香、YUIらソロシンガーが多数ブレイクした2005~2006年頃に対し、この数年はグループが優位という状況になっている。これはAKB48がブレイクしたことで、グループは見る側にとって魅力が大きく、ビジネス面でも優位なことに多くの人が気づいたということだろう。

単純にメンバーの多いグループであれば、だれかが"お気に入り"になる可能性は高い。人数が多いことで、ライブでもより華やかな演出が考えられるうえ、デジタル放送で横長となった今のテレビ画面で映えるとの指摘もある。

ビジネス面では、人数が多ければCD購入者の特典やイベント参加のバリエーションを増やすことができるため、複数買いも起こりやすい。結果、ヒットチャートでもグループが上位に来る確率が高まるというわけだ。

ライブの動員も同様。表2は主な女性ソロアーティストを、アルバム売り上げと過去1年のライブ規模で分けたもの。ソロでドームクラスのライブを開催したのは、安室奈美恵、水樹奈々の2人だが、グループでは今年(2013年)に入ってからだけでも、KARA、ももいろクローバーZ、AKB48とすでに3組を数える。

等身大と本物感を両立

そんななかでも、オリジナル作品でしっかりとブレイクを果たした女性ソロが、きゃりーぱみゅぱみゅとmiwaの2人。共通するのは多面的な魅力を持つことだ。

2011年夏にデビューをし、昨年1月のシングル『つけまつける』で初のトップ10入り(週間CDシングルセールス。サウンドスキャン調べ)を果たしたきゃりー。ファーストフルアルバム『ぱみゅぱみゅれぼりゅーしょん』は累計15万枚以上のヒット、昨年11月にはデビューから1年強で、初の日本武道館公演も開催している。

読者モデル出身だけに、当初はファッションやキャラクター人気が先行。ブログツイッターで等身大のゆるふわな部分を見せることで、親近感を抱くファンが増えた。ツイッターのフォロワーは2013年5月末時点で150万人を超える。

加えて、YouTube(ユーチューブ)で公開したミュージックビデオが海外でも話題に。今年2月からは世界10カ国を回るワールドツアーを成功させた。海外での盛り上がりとともに、最近はその楽曲やパフォーマンスへの評価が高まっている。

一方、2010年3月デビューのmiwaは、自身で作詞作曲を手がけるシンガーソングライター。当初はアコースティックギターを手に、自分の思いを歌うスタイルでじわじわと知名度を上げてきた。

最近は、ロングヒットとなったエレクトロ路線の『ヒカリへ』のような時代性に乗る面と、静かなバラードの『ホイッスル』のような普遍的な面の両方を追求し、音楽性を深める。その一方で、ジャケットなどではキュートなルックスを前面に押し出すことも増えた。

ライブでは今年3月に、デビュー3年目で初の日本武道館公演を成功。同時に、アコースティックギター1本で地方のライブハウスを回るツアーも開催するなど、こちらも幅広いスタイルに挑戦中だ。

音楽のジャンルも、ブレイクまでのスピードも全く違う2人だが、ともに等身大の魅力と本格的なアーティスト性の両面をうまく見せながら、ファン層を広げてきた。キャラクターの違うメンバーが複数いるグループに、1人で対抗するには、より多くの引き出しが必要だ。2人は多面的な魅力をどうやって伝えてきたのか見ていこう。

【きゃりーぱみゅぱみゅ】 CMとドキュメンタリーで支持拡大

昨年はシングル『つけまつける』で初のトップ10入りを果たし、10月発売の『ファッションモンスター』は5位に躍進。年末には『紅白歌合戦』に出場と、快進撃が続いているきゃりーぱみゅぱみゅ。デビュー以来、力を入れて作るPV(プロモーションビデオ)に加え、最近はCMとドキュメンタリーが彼女の楽曲を広める役割を果たしている。

シングルチャート3位、ダウンロードは4週連続の1位(レコチョク調べ)と自己最大のヒットとなったのが、今年3月の『にんじゃりばんばん』。和風テイストが耳に強く残るこの曲は、auのCMソングとして使われた。東京・芝の増上寺でライブをするきゃりーと、それを楽しむファンの様子を描いたもの。ナレーションもほとんどなく、全編にわたって楽曲が前面に出た作りだ。

続く5月の『インベーダーインベーダー』も、GUのタイアップソング。"おしゃれインベーダー"にふんしたきゃりーが、世界各地に出没する。撮影場所はロサンゼルスやシンガポールなど、実は、2月からきゃりーがワールドツアーで回った場所となっている。

彼女が所属するワーナーミュージック・ジャパン「unBORDE」レーベルの鈴木竜馬レーベルヘッドは、「どちらも企画段階から彼女が参加していますが、本人の活動がダイレクトに表現されたCMが次々実現するアーティストは極めて珍しい」と話す。それだけ、彼女のファッション性の高さやユニークなキャラクターなどが高く評価されているということだ。

結果、きゃりーの魅力が多く詰まったCMが流れることで、アーティストとしての彼女のファン層も広がっている。「最近はライブ会場で親子の姿が目立つようになった」(鈴木氏)ように、"お茶の間層"へ一気に拡大してきた。

海外で闘う姿を伝える

一方、きゃりーの違う一面を見せたのが2月から始まったワールドツアー。日本にも現地の評価がきちんと伝わるようにと、『情熱大陸』(毎日放送系)やNHK総合のドキュメンタリーなど、ツアーの模様をじっくりと紹介してくれる番組を準備した。「本来、彼女は夢を与える存在なので、あまり裏事情は見せない。でも、今回は特別な機会なので少しだけ、1人で闘う姿が見えるようにしたかった」(鈴木氏)と言う。現地の熱狂的な観客や、それに対応するきゃりーの様子に"本物感"を感じ、見方を変えた視聴者も多かったようだ。

6月26日にはセカンドアルバム『なんだこれくしょん』を発売。さらに夏には、タイなど海外フェスへの出演を予定する。ワン・アンド・オンリーのアーティストとして、また新たな魅力を見せてくれそうだ。

【miwa】 等身大のサプライズでじわりと浸透

5月22日にサードアルバム『Delight』をリリースしたシンガーソングライターのmiwa。昨年のシングル『ヒカリへ』がロングヒット、今年3月には初の日本武道館公演も成功させるなど、デビュー4年目を迎えて着実にスケールアップを果たしてきた。

彼女を担当するソニー・ミュージックレコーズの吉竹直樹氏は、デビューからの活動を振り返り、「情報があふれている時代だからこそ、常に"サプライズ"を意識してきました」と語る。

2010年3月に『don' t cry anymore』でデビューした彼女。当初はアコースティックギターを抱えたイメージが強かったが、同年9月のサードシングル『chAngE』ではエレキギターをかき鳴らし、ファンを驚かせた。昨年2月の8thシングル『片想い』では、ピアノに挑戦。好きな人へ募る思いをつづったバラードということもあり、この頃から女性ファンが少しずつ増え始めたという。

昨年3月にはセカンドアルバム『guitarium』を発表。この中の『メリーゴーランド』を初めて打ち込みだけで制作した。「試しに楽器も持たず、ライブでハンドマイクで歌ってみたら盛り上がったんです。miwa世代のリスナーはジャンルや洋楽邦楽の区別なく聴くので、許容範囲は広いんだと気づいた」(吉竹氏)。

この経験が最大のサプライズ、昨年8月の『ヒカリへ』とつながった。これまでの彼女にない新鮮な楽曲は、ドラマ『リッチマン、プアウーマン』の主題歌に起用されたこともあって初の配信1位に。同作以降のシングルは、常時配信でトップ10入りするなど、新たなファンの獲得へとつながった。

ゆっくり時間をかけて進む

こうして様々なチャレンジでファン層を広げてきたmiwaだが、カメレオンのようにイメージがころころ変わったという印象はない。これはサプライズと同時に、「ゆっくり」時間をかけて進むことを忘れなかったからだろう。

例えば、4月発売の最新シングル『ミラクル』のジャケット写真はジュースを飲む彼女の横顔のアップ。ともすればアイドルっぽく見えるビジュアルも、しっかり曲が作れる、シンガーソングライターとしての素地が出来たと判断してから少しずつ挑戦したものだ。ライブも徐々に会場が大きくなる一方で、2011年、2012年と2年連続で地方のライブハウスを中心としたアコースティックのツアーも行っている。

「目標は長く時間をかけてより多くの人に音楽を届けること。そのためにはブレずに等身大でいることが重要。少しずつ成長していく姿を見てほしいですね」(吉竹氏)

(ライター つのはず誠)

[日経エンタテインメント! 2013年7月号の記事を基に再構成]

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