健康・医療

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恥ずかしさも苦痛もない 大腸用カプセル内視鏡登場

2014/4/20

大腸がんの精密検査の方法に、飲むだけで苦痛も恥ずかしさもなく検査を受けられる「カプセル内視鏡」が2014年1月から加わった。保険が適用される範囲はまだ狭いが、検査法の選択肢が広がったのは朗報だ。詳細をリポートしよう。

■飲むだけで大腸がんの精密検査

日本人の死亡理由で、上位に入る大腸がん(女性では第1位)。そのスクリーニングとして自治体や職場などで実施しているのが大腸がん検診(便潜血検査)だ。検診で血便が見つかれば、肛門から内視鏡を挿入して大腸を観察する大腸内視鏡での精密検査(精査)を受けることになる。精査でポリープなどの病変が見つかったら、そのまま内視鏡で組織を切除したり、治療したりする処置が必要だ。

ところが血便が見つかった人で精査を受けているのは60%程度にとどまる。大腸内視鏡検査は「痛そう」「恥ずかしい」と敬遠する人が多いためだ。

この点、最近国内で使えるようになった大腸用カプセル内視鏡は、検査時に苦痛を伴わず、恥ずかしさなどの精神的負担もない。従来の内視鏡検査に抵抗を感じる人に向く検査方法だ。

検査の流れはこうだ。患者は検査前日から腸管洗浄剤などを服用して腸内を空っぽにしたうえで、長さ3cmほどのカプセルを服用。カプセルは4~5時間かけて腸内を移動しながら小型カメラで腸内を撮影する。その情報は患者が装着した記録装置に転送される。撮影中は院内を歩き回ったり外出したりしてもよい。撮影後のカプセルは患者が自宅などで回収し、廃棄する。

飲みこんだカプセル内視鏡(横3.1cm、幅1.16cm)で撮影された画像データは患者が体表に装着したセンサーが受信し、レコーダーが記録する。医師はレコーダーから画像を取り出してチェックする。撮影中は普通に過ごせる
血便があった患者は従来、通常の大腸内視鏡で検査するしかなかったが、大腸用カプセル内視鏡の登場で精査の手段が増えた

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