「キハ」「モハ」の意味は… JR車両番号を読み解く日経おとなのOFF

~数字は何を意味するの~

4 電気の方式

JRでは、大きく分けて直流と交流という2種類の電気を使っており、百の位の数字は、そのどちらの電気で動くかを表している。「交直流」とは、両方の電気で走れる車両のこと。

5 用途

十の位の数字は、その車両の使い道を表す。「4」は事業用や非旅客用の車両、「9」は試験車などに使われる。また、国鉄時代はさらに細かく、「5~7」は急行形、「8」は特急形などと決まっていた。

6 区別

一の位は車種の区別のために使用され、登場順に若い奇数から使っていくのが基本だ。例えば28○系の場合、281系は関空特急「はるか」、283系は紀勢本線の特急「くろしお」、285系は寝台特急「サンライズ」、287系は特急「はしだて」などに使う車両となっている。また車種によっては、基本となる奇数番号のほかに、そこから1を引いた偶数番号を、同じ車種の一部車両に用いる場合がある。

7 製造番号・番台区分

原則として、その車両が製造された順に「1」から割り振られる。しかし、例えば285系電車の場合、モーター搭載、運転台なし、B寝台という車両が2種類ある。そこで2種類とも「モハネ285形」と命名したら区別できないため、「モハネ285形3000番台」と「モハネ285形3200番台」といったように「番台」の概念を用い、区別することがある。この場合はそれぞれ、製造順に「3001」と「3201」から数字が割り振られる。

【車両番号の“暗号”解読に挑戦】

Q サロE657-8
A E657系電車のサロE657形。付随車でグリーン席を備える。交直両用で特急形。製造番号は8。

Q クロハ253-1
A 253系電車のクロハ253形。制御車でグリーン席、普通席を備える。直流用で特急形。製造番号は1。
「コ・ホ・ナ・オ・ス・マ・カ」は「客車」の重量
自走できない「客車」の場合、1字目は重量を表す記号になる。機関車に牽引されるため、重さを分かりやすくするのが目的だ。22.5t未満が「コ」、22.5t以上が「ホ」、それから5t刻みで「ナ」「オ」「ス」「マ」となり、47.5t以上が「カ」。同様に牽引される「貨車」も車両形式に積載重量の記号が入り、軽い順に「ム・ラ・サ・キ」だ。

(ライター 恵知仁)

[日経おとなのOFF2013年4月号の記事を基に再構成]