東京駅の土産に新定番 ミルフィーユが1番人気に
東京駅八重洲北口に2013年11月8日にオープンした、東京駅一番街の「TOKYO Me+(トウキョウミタス)」(写真1)。以前の「おみやげプラザ」をリニューアルし、駅商業施設に初出店する9店舗を含め、全32店舗が入った。
地方からの観光客だけではなく、近隣の会社員も含めて20~40代の女性がメインターゲットだ。「限定品を多くそろえると同時に、東京の名店をコンパクトに集積し、路面店を回るような楽しさを演出した」(東京ステーション開発の角野洋平氏)という。開業初日から3日間のスイーツなどの販売額を集計し、最新の人気土産を探った。
1位に輝いたのは、国内3店舗目の出店となった人気のショコラ店「ファブリス・ジロット」が開発したトウキョウミタス限定商品の「東京ミルフィーユ」(写真2)。フルーツや抹茶のクリームを挟んだパイにミルクチョコがかかっている。本格チョコを並べる店らしい上品な味わいながら、価格は630円(5個入り)からと手頃。東京駅改札内の商業施設「グランスタ」でヒットしたかりんとうに続き、ミルフィーユも東京土産の定番になりそうだ。
5位以下では初出店の店が健闘
2~4位に老舗の"鉄板"土産などが入った一方、5位以下では初出店の店が健闘した。
5位の「トウキョウ ラトリエ ドゥ シュクル」は、有名レストランでパティシエを務めた白岩操雄氏による焼き菓子専門店。野菜を入れた斬新なパウンドケーキも話題だ(写真3)。7位の「PARADIS」は本店以外で初出店(写真4)。
8位の「シュクル・ルー」も有名シェフパティシエの林正明氏がプロデュースする新しい焼き菓子専門店だ(写真5)。これらは駅施設内では珍しく、焼き菓子を1個単位で買えるのが特徴。「相手や自分の好みに合わせて、土産をカスタマイズしたいというニーズに応えた」(角野氏)と話す。
9位に入った老舗つくだ煮店「新橋玉木屋」が扱う「世界のふりかけ9種セット」はマハラジャカレー味などがあり、老舗イメージとかけ離れた意外性で受けている(写真6)。
ランク外だが、東京名物のセレクトコーナー「東京イッピン」も注目の試み。都内の老舗有名店の七味唐辛子や雷おこし、つくだ煮、かつお節などが統一感のあるパッケージで小分け販売されている(写真7)。1個210円からと手頃なので雑貨感覚で複数買いし、オリジナルの東京土産セットを作れるのが魅力だ。
(ライター 根本佳子、写真 高山透)
[日経トレンディ 2014年1月号の記事を基に再構成]
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