日本人が一度手放した穀物が蘇生、「麦ご飯」人気のワケ日経BPヒット総研 西沢邦浩

しかし、白米にヒエやアワといった食物繊維の多い穀物を交ぜたり、玄米に替えたり、パンだったら、全粒小麦を原料に使用するなどすれば血糖上昇は緩やかになる。ただ、これらの穀物類に多く含まれるのはやはり不溶性の食物繊維だ。

そこでついに、私たちの健康維持に欠かせない食物繊維摂取量を増やしながら、特に摂りにくい水溶性繊維がしっかりとれる身近な穀物として、“忘れられた穀物”大麦に脚光が当たり始めたというわけだ。

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白米が不足していた時代に、日本人が“やむにやまれず”食べていた「麦ご飯」がいかに健康的な主食だったかが科学的に解明された時、すでに私たちはこの食材をほぼ手放していた。

しかし、もち麦という“新素材”を発見した企業の商品開発努力により、“奇跡の食材”は新たに心血を注がれ、日本に健康的な食卓を取り戻しつつある。

また、農水省も日本で育成できるもち麦の開発に力を入れているので、いずれ国産のもち麦も食べられるようになるだろう。

関心を持たれた方は、現在発売中の「日経ヘルス」6月号の記事、「老化の進行を抑え、糖尿病のリスクを下げる“穀物繊維”のチカラ」を読まれたい。

西沢邦浩(にしざわ・くにひろ)
日経BPヒット総合研究所 上席研究員・日経BP社コンシューマ局プロデューサー。小学館を経て、91年日経BP社入社。開発部次長として新媒体などの事業開発に携わった後、98年「日経ヘルス」創刊と同時に副編集長に着任。05年1月より同誌編集長。08年3月に「日経ヘルス プルミエ」を創刊し、10年まで同誌編集長を務める。
[参考] 日経BPヒット総合研究所(http://hitsouken.nikkeibp.co.jp)では、雑誌『日経トレンディ』『日経ウーマン』『日経ヘルス』、オンラインメディア『日経トレンディネット』『日経ウーマンオンライン』を持つ日経BP社が、生活情報関連分野の取材執筆活動から得た知見をもとに、企業や自治体の事業活動をサポート。コンサルティングや受託調査、セミナーの開催、ウェブや紙媒体の発行などを手掛けている。
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