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世代を超えて愛される ヒーローシリーズの歴史と現在

日経エンタテインメント!

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仮面ライダーや、ウルトラマン、スーパー戦隊など、30年、40年前から続いてきた人気のヒーローシリーズは、常に時代の変化をストーリーに盛り込んできた。東日本大震災や閉塞状況が続く社会情勢もまた、現在のヒーローたちに影響を与えている。

今年は世代を超えて愛されてきたヒーローシリーズが続々と映画公開される当たり年だ。ウルトラマン、仮面ライダー、ドラえもんなどの人気映画は今年も力作ぞろい。さらに1970年代後半にSFブームを作った『宇宙戦艦ヤマト』がリメイクされ、『スター・ウォーズ』シリーズも3D版でよみがえった。このほか『アメイジング・スパイダーマン』や、バットマンの新作『ダークナイト・ライジング』などが続々と公開になる。

一方で、仮面ライダーのベルトが大ヒット商品となったり、ウルトラマンがソフトバンク「白戸家」CMに出演したり、東京・臨海副都心では「実物大ガンダム像」を擁すアミューズメント施設がオープンするなど、ヒーローのキャラクタービジネスも盛んだ。30年、40年にわたってこれらのヒーローはなぜ人気を保ってこれたのか。

まずは日本におけるヒーローの歴史を振り返っておこう(図1)。1966年に『ウルトラマン』、1971年に『仮面ライダー』のテレビ放映が開始。この2つのキャラクターが日本のヒーローブームを作り、けん引していくことになる。

ヒーロー作品は時代の映し鏡

しかし1970年代後半、1980年代、1990年代前半と2大ヒーローの人気は失速し、テレビから消える空白期が訪れた。この間に人気を得たのが、1970年代後半の『宇宙戦艦ヤマト』と『スター・ウォーズ』であり、1980年代、1990年代は『機動戦士ガンダム』や『週刊少年ジャンプ』原作のアニメだった。

平成になって『ウルトラマンティガ』『仮面ライダークウガ』が登場し、2大シリーズはテレビでの復活を果たす。しかしながら、その作品のテーマやヒーローのあり方は、時代に合わせて変遷し、初期シリーズ作とは趣を変えた。

それは主題歌の歌詞が象徴している。40年前の『仮面ライダー』では「世界の平和を守るため」と歌われ、ストーリーも悪と正義の戦いが中心だった。一方、最近の主題歌では大上段に「世界の平和」は歌われず、「叶(かな)えたい夢があるなら信じなくちゃ」と夢の実現を呼びかける等身大の"応援ソング"が増えている。もちろんストーリー上は悪と正義の戦いの構図はあるものの、シリアスさは薄まっている。最新テレビシリーズの『仮面ライダーフォーゼ』では、守るべきは"学校の平和"や"仲間"に限定されている。

ヒーロー作品は時代の映し鏡だ。スーパー戦隊シリーズでは、1985年の男女雇用機会均等法の改正に合わせて女性戦士を2人に増員したり、学歴社会や核家族化といった社会問題などを巧みにテーマに盛り込みながら新鮮さを保ちシリーズを続けてきた。

さらに正義と悪の概念を揺らがすような大事件(オウム真理教事件、神戸連続児童殺傷事件など)が起こったとき、ヒーロー作品はその影響をまぬがれない。米同時多発テロ後のアメコミ雑誌では、崩壊したビルのがれきの中で無力感に襲われるスパイダーマンなどが描かれた。

2011年の東日本大震災もまた、日本のヒーローたちに影響を与えている。ウルトラマンとドラえもんは、それぞれのキャラクターが実際に被災地を訪れて子どもたちを励まし、「ウルトラマン基金」や「テレビ朝日ドラえもん募金」を通して、被災地への支援を呼びかけている。最新映画『ウルトラマンサーガ』と『のび太と奇跡の島』では、震災を受けて「子どもたちの未来を守る」「家族の絆」といったメッセージを強く打ち出している。 震災だけでなく様々な面で閉塞感が続く社会情勢にあって、ヒーローから勇気をもらいたい、という気持ちは子どもだけでなく、大人にもあるだろう。あなたも久しぶりに、ヒーローたちの活躍を見て心を熱くされてはいかがだろう。

(日経エンタテインメント!編集部)

[日経エンタテインメント!2012年4月号の記事を基に再構成]

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