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働き方・学び方
集まれ!ほっとエイジ

2013/1/11

集まれ!ほっとエイジ

老後の分譲マンション、代わりに住む人がいない

――シェアハウスという言葉は最近よく耳にします。

米山 一戸建てや社宅などの各部屋に複数の人に住んでもらう賃貸住宅です。バスやトイレ、キッチン、リビングなどは共用します。つながりを求める若い人に人気があります。

貸す側からすると、一戸建てですと、借り手がなかなかつかないですが、部屋単位で貸せば借り手がつきやすいですし、合計した家賃は1人に貸すよりも高くなったりします。

――著書では「限界マンション」についても触れています。人口が減少し、共同体としての機能を果たせなくなる集落を「限界集落」と呼びますが、同じような意味ですか。

米山 分譲マンションの場合も、代替わりしたときや、高齢になってほかの施設に入ったときに、代わりに住む人がいないケースが多いです。ほとんどが空き家になって、手入れも行われなくなると、やがてスラム化します。こうした限界マンションが今後増えてくるという危機感が高まりつつあります。

分譲マンションとして使い続けることが困難になったときに買い取って改修して別の人に貸すといったことが積極的に行われればいいと思います。いま、日本の賃貸アパートやマンションは狭いところが中心ですが、分譲マンションならば広さは申し分ありません。

――住宅市場は環境が一変しているのですね。

米山 新築住宅は現状よりもさらに半減してもおかしくはない状況で、不動産業界にとっては厳しい環境です。その減少分を全部カバーすることは難しいですが、リフォーム、リノベーションの市場が拡大していくことが見込まれますので、そこにビジネス機会を見いだしていくしかないですね。

新築をつくり続けたい企業は海外に進出しています。日本の住宅はエコ住宅ということで先進性が人気なので、受け入れられています。

中古住宅を活性化していかなければいけないという問題意識は国土交通省にもありまして、中古住宅・リフォーム市場の倍増に向けた「中古住宅・リフォームトータルプラン」が昨年3月につくられました。中古住宅を買うときは、過去の履歴が知りたいはずです。そのあたりの情報が分かるようにするなど、まず情報面の整備が進んでいます。

古い団地の改修、若者向けと高齢者向け双方取り入れる事例も

――シェアハウスは若い人に人気があるということですが、高齢の方と若者が一緒に住めば、一人暮らしの高齢者の問題も解決すると思うのですが。

米山 UR都市機構が60年代に建てた古い団地を改修するときに、一部を若者向けのシェアハウスにして、一部をサービス付き高齢者向け住宅にするといった事例はあります。

――二世帯住宅へのリフォームを手がけている企業も増えているのですか。

米山 参入企業は多く競争は厳しくなっており、複数の業者の見積もりが取れるホームページもあります。それを見れば二世帯住宅へのリフォームがいくらくらいかかるか、どんな業者があるかが分かります。家は手間とある程度のお金をかけないといいものはできないので、安ければいいというわけではないのですが、選択肢は増えています。

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