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たるみに効く コラーゲンのとり方 日経ヘルス

2012/11/11

■コラーゲンが効くメカニズムが明らかに

これまで一般的には、コラーゲンをサプリなどでとっても、食事からとったたんぱく質と同様に消化酵素でアミノ酸に分解されるので、体内でコラーゲンだけが特に増えるわけがない、というのが定説だった。

風向きが変わったのは最近だ。摂取したコラーゲンが体内で吸収されることがわかる目印を、京都府立大学大学院の佐藤健司教授が2005年に発見、コラーゲンが体内で働くメカニズムが解明されつつある。その内容が研究者の間で知られるようになり、やがてマスコミを通じて一般にも広まった。

その目印とは、プロリルヒドロキシプロリンという、アミノ酸が2つつながったペプチドだ。佐藤教授は「プロリルヒドロキシプロリンは、コラーゲン特有のペプチドで、コラーゲンを摂取すると血中に特異的に増えることがわかった」と話す。 血中にコラーゲンが増えたメカニズムは、体内でつくられる量が増加したのではなく、摂取したものの一部が分解されてペプチドになり、体内に吸収されたものと考えられる。

 

では、体内(血中)に入ったコラーゲンペプチドは、どう働くのか。肌にまで届けられることは、明治・食機能科学研究所の動物実験や、ほかの研究のヒト試験で確かめられている。

ならば、このペプチドは肌のコラーゲンをつくる材料として直接使われるのかというと、どうやらそうではなさそうだ。「コラーゲンぺプチドは線維芽細胞を増やすことで、間接的にコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの産生を促す」と佐藤教授。つまり、たるまない肌に必要な材料を作る工場ともいえる線維芽細胞に、このペプチドが活を入れることで、肌たるみに効くというわけだ。

この人たちに聞きました

佐藤健司さん
京都府立大学大学院教授。生命環境科学研究科応用生命科学専攻、専門は食品科学。コラーゲンペプチドの機能性に詳しい。「コラーゲンを摂る際にどの飲料と組み合わせると最も血中に出やすいか探索中
です」。
赤松浩彦さん
藤田保健衛生大学医学部教授 応用細胞再生医学講座。ニキビ治療や皮膚幹細胞の研究に注力。「ふだんからコラーゲンを摂っていると肌のたるみ予防が期待できる。コラーゲンの摂取で病気になりにくくなると医療費の削減に」。

(日経ヘルス 大屋奈緒子・ライター 松岡真理)

[日経ヘルス2012年8月号の記事を基に再構成]

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