渡辺謙など40歳以上が実力を発揮タレントパワーランキング2011 男優部門日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!誌がアーキテクト(本社・港区)の調査データを基にまとめた「タレントパワーランキング」(2011年2月期)。女優部門では25歳前後の活躍が目立ったのに対し、男優部門で評価を高めたのは「O-40(40歳以上)」だった。彼らの人気の要因は何か、そして他の世代も含めタレントパワーを高めた男優は誰だったのかを解説する。
タレントパワーランキング 男優部門のトップ30。「オトナ向けドラマ」に出演した演技派俳優がスコアを上げたのが2011年の特徴だ

男優部門のトップ30では、2010年度と同様にジャニーズ勢が多勢を占めた。櫻井翔が1位、二宮和也が2位となるなど、の5人が7位までに入り、他も含めると、実に13人がランクインしている。

その一方で目につくのが、竹野内豊江口洋介ら「脱・トレンディー俳優」をはじめとする「O-40(40歳以上)」世代だ。連ドラ『新参者』がシリーズ化しつつある阿部寛(47歳)、ハリウッド俳優の渡辺謙(52歳)が、それぞれ順位を上げてトップ10入り。また、2011年に初めてトップ30入りした9人のうち、20代は松山ケンイチ(14位)と向井理(15位)の2人のみ。38歳の大泉洋(16位)を除くと、最高齢の71歳・伊東四朗(29位)以下6人が40代以上だった。

この傾向は、2010年と2011年のタレントパワースコアを比較すると、さらに顕著となる。岡田将生や小出恵介など、20代が上昇した2010年度に比べ、11年は上昇率1位の向井理を除いて、全員が30歳以上。明らかに、旬の男優の“高齢化”が進んでいるといってよさそうだ。これはなぜなのか。

答えの鍵を握るのが、「オトナ向けドラマ」の勃興だ。この手のドラマには、大きく2つの方向性がある。まずは『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』に代表される、中高年の恋愛モノ。『同窓会』は40代主婦の恋愛をテーマとし、30代後半~40代の“ドラマ好き女性”にウケた。同作に出演した三上博史(49歳)も竹野内らと同様、80年代後半~90年代のドラマ黄金期、いわゆるトレンディードラマの常連で、今回久しぶりにスコアを伸ばしている。

もう一つが、「NHKドラマ」やテレビ朝日に代表される「警察もの」、WOWOWの「ドラマW」など、目が肥えた視聴者を満足させる本格派。3年連続でスコアを伸ばし、満を持してランクインした香川照之(46歳)は、NHK大河『龍馬伝』、同じくNHKの『坂の上の雲』に出演、その高い演技力でファンを増やしている。また、『相棒』シリーズに出演中の及川光博(42歳)もスコアを上げた。

タレントパワースコア上昇ランキングでは、わずか1年でランクインする男優の年齢構成が大きく変わった(年齢は10年、11年の満年齢。対象は60歳以下の男優)
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