ライフコラム

子どもの学び

塾任せでいいの? 中学受験、6年生秋からの追い込み

2013/10/10

これからの時期、中学受験生の毎日は過酷だ。夏期講習に続いて、秋からの志望校別講座、弱点補強講座、さらには正月特訓や直前講座など、通常授業にプラスアルファの講座が目白押し。これらに加えて毎月のように合否判定模試が行われ、受験生はハードスケジュールを余儀なくされる。思ったように成績が伸びず、個別指導塾や家庭教師などを検討する家庭が急増するのもこの時期だ。

しかし、これらを全部積み上げれば子どもの負担は増すばかり。頑張っているのに伸び悩むわが子を見て、「志望校別講座は必要なのか」「直前講座で実力を伸ばせるのか」「模擬テストをこんなに受けさせなければならないのか」と親の心は揺れに揺れる。もちろんこれらの講座やテストは有料だ。受験生親子の心と体、さらには財布を直撃する。

わが子に本当に必要なものは何なのか? どんなとき何をカットすればよいのか? 塾に相談してもなかなか答えてもらえないこんな疑問を、中学受験の専門家でプロ家庭教師集団「名門指導会」(http://meimon.jp/)代表で中学受験情報局で主任相談員を務めている西村則康さんにぶつけてみた。

■志望校別対策講座、通常授業、オプション講座、力を入れるべき講座はどれ?

大手塾の多くは、難関校志望者を対象に、9月から毎週日曜日に「志望校別対策講座」を開講している。受講できるのは、7月頃までのテストで志望校ごとに厳しく設定された基準成績をクリアし、晴れて塾から「受講資格あり」と認定された子どもたち。いわば、「志望校別」を受講できるか否かは、来春の受験本番に向けた第一関門なのだ。

無事その関門を突破し、「志望校別」が始まって1カ月。通常の通塾に加えての日曜日の集中講座である。しかもこのほかに、苦手科目克服や弱点補強をうたう「オプション講座」を受講している子も少なくない。

なんだか、わが子に疲れが見えてきた。とても全部をこなせそうにもない。こんなとき、いったい何を優先させればよいのか。

「優先順位は、通っている塾に自分の志望校の単独コースがあるかどうかによって異なります。単独コースが設定されており、かつ出題傾向に特色がある学校を志望する場合は、志望校別講座を最優先すべき」と西村さんは指摘する。

出題傾向に特色がある学校とは、麻布、武蔵、渋谷幕張、海城など。記述問題が設問の大半を占めたり、受験生にとって初見の問題を出し、「知らないという同じスタートラインに立たせて、その時間のなかでどこまで思考力を発揮できるかを試す」(西村さん)ような学校だ。この手の問題に太刀打ちするには、志望校別の綿密な対策が絶対に欠かせず、それを行うのが「志望校別対策講座」なのだ。

「出題傾向に際立つ特色がなくても、志望校の単独コースが設定されているなら、受けておいた方がいい。単独コースがある場合の優先順位は1.志望校別対策 2.通常授業 3.オプション講座 と考えてください」

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