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時間帯がカギ iPhoneでドラマチックな風景写真

報道カメラマンのiPhone撮影塾

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NIKKEI STYLE

 日経新聞写真部のカメラマンが「手軽なカメラ」iPhoneを使った本格派写真撮影のノウハウを伝授するシリーズ。今回は、印象的な風景を撮り収めるコツを紹介しよう。

すてきな風景と出合うにはどうすればいいのか。シリーズ2回目の料理写真撮影のコツでも紹介したように、写真の基本はやはり光。光はいつ美しくなるか、どうすれば美しくとらえられるか。原則だけでも知っておけば、シャッターチャンスに巡り合えるチャンスは広がるはずだ。素晴らしい光景がいつも現れるとは言い難いが、可能性を信じてちょっと頑張ってみよう。

狙い目は「ブルーアワー」と「マジックアワー」

ご存じのように新聞紙面や日経電子版に掲載される写真はスポーツやストレートニュースだけではない。一般読者の休日に合わせて、風景写真も掲載している。日経新聞の土曜夕刊文化面「文学周遊」は、日本の文学史を飾る散文作品や小説の舞台となった土地を訪ね、作家やその投影である主人公の心象風景に迫る連載。この連載では、毎回10枚以上の候補から掲載する風景写真を選んでいる。撮影した写真のうち紙面に載らなかったものは日経電子版の「写真ビューアー」に載せているが、夜明けや夕暮れの写真を必ず撮っていることがお分かりいただけるだろう。

iPhoneでこういった写真を撮る場合、明るさの基準となるポイント(測光位置)を定めることが重要になる。全体を明るくするか暗くするかで写真全体の雰囲気が変わるからだ。光源が画面内にあるときには、より注意が必要になる。例えばカメラアプリの「KitCam」(有料)などを使うと、ピント位置と測光位置を別々に決められるので、いろいろ試してみよう。

風景撮影では、陰影が強くなる日の出や日の入りの光を狙って撮るのが常とう手段だ。日の出前の「ブルーアワー」や日没後の「マジックアワー」と呼ばれる柔らかい薄明かりの時間帯も見逃せない。

実際にiPhoneで日の出の写真を狙ってみよう。まず国立天文台天文情報センターのサイト(http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/)で時間を確認。4月上旬だと、東京の日の出は5時30分前後だ。余裕をもって午前5時には現場に到着する。天気予報のチェックも欠かせない。予報では曇り後晴れ。さて結果は――。

群青色の空がうっすらと明るくなったものの、空はどんよりとした灰色のまま。iPhoneを構えながら待ったが、無情にもそのまま日の出時間を迎えて終了。朝日をからめたダイナミックな写真は撮れずに終わった。だがこれも写真撮影の醍醐味。家路につく際もiPhone1台なら、三脚や一眼レフなど重量級の機材を持ち帰るよりは身も心も軽いはずだ。

 冬場はマイナス外気など寒さとの戦い、夏場は早起きによる眠さとの戦いなど、日の出、日の入り写真はとかく苦労が多い。前日までの下見や情報が必ずしも報われるとは限らないが、ときには予想を上回るすてきな景色が期せずして現れることも。その感動を伝えようと必死にシャッターを切るのが、カメラマン冥利に尽きる瞬間でもある。

雨なら雨のチャンスがある

誰しも明るい晴天の下で奇麗な写真を撮りたいもの。雪ならまだしも、雨の日の撮影は気持ちが少ししぼみがち。しかし、雨だからこそ撮れる写真もあると分かっているだけで、撮影現場に足を向ける気分を高められる。ぬれた路面や雨粒、そして気象現象。いずれも、撮影するときはやはり光がキーワードとなる。

雨で路面がぬれていると、暗い時にはネオンや街灯の光が反射するし、日中にそのまま晴れたら照り返しが美しく見える。

雨のち晴れで空に虹が現れたら最高だ。気象現象は風景写真に抜群のアクセントを与えてくれる。秋は天気が変わりやすいので虹に出くわす可能性も高い。夏であれば雷にも挑戦したい。もちろん安全を確保した上でのことだ。

撮影に集中するあまり、何より大切なiPhoneをぬらして壊してしまうのは避けたい。我々報道カメラマンは機材そのものと撮影データを守るため自分の体より機材をかばう習慣が身に付いている。雨の日、カメラを服で覆って体がびしょぬれのまま外の取材から帰ることも、しばしばある。とにかく雨の日は万全の対策をして臨もう。

ポリ袋でiPhoneをガード

市販されている防水フィルムやケースを使うのも一法だが、ここは一つ、我々がよく現場で用いる手を紹介しよう。

ゴミ袋などに使うポリエチレン製の袋とパーマセルテープと呼ばれる黒い粘着テープが、カメラバッグには忍ばせてある。張り込みの最中に急な雨に降られた場合、これで即席のレインカバーを作るわけだ。iPhoneにも同じようにやってみたところ、タッチパネルも問題なく使え、袋をしっかり張れば撮影や得られた画像にもほとんど影響がなかった。見た目は悪いが、ぬれて壊れるよりはましと考えて、試してみては。

分かっていてもなかなか簡単には出会えないドラマチックな風景。「文学周遊」の取材でも、取材時間のほとんどをロケハン(撮影場所探し)に費やしている。

以前、上司から教えてもらった写真家・篠山紀信氏の言葉がある。「人知を超えた写真の神様が降りて来なくちゃ、すごい瞬間は立ち現れないんだもの。その為にはあらゆる努力をする」

その上司も言っていた。「被写体が人であれ風景であれ、まずは写真の神様が降りてくるよう準備しないと始まらない」と。

日ごろから「ここにいつ来れば何が撮れるか」を想像しつつ、見慣れた風景の中を歩いてみるのも面白い。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

iPhoneで撮影した風景写真の例

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