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進学実績躍進「堀川の奇跡」 京都はなぜ教育熱心なのか

2012/11/8

部長 堀川がすごいのは文武両道を実践しているところだそうだ。スポーツなどの部活動も盛んだし、毎年9月の文化祭の前には、大学入試を控えた3年生が2カ月がかりで準備をするらしい。

京子 堀川だけじゃないですよ。嵯峨野高校や西京高校も同様に専門学科を新設して進学実績を高め、府内全域から優秀な生徒たちを集めています。

部長 地元の教育関係者の間では、これらの公立3校を「御三家」と呼ぶようになっている。学習塾を展開する成基コミュニティグループ(京都市)の担当者は「高校受験向けの進学塾にとっては、この御三家に何人受からせるかが勝負」と話していた。

■「15の春は泣かせない」でかつては…

京子 洛星、洛南という中高一貫の有名校がある京都は伝統的に私立が強かったんですが、ずいぶん変わったんですね。

太郎 データを見ると、京都府の大学・短大への現役進学率は99年から13年連続で全国トップを維持しています。もともと進学実績のある私立に加えて、公立のレベルが上がったということですね。

部長 私立も対抗策を打ち出している。京都の私大2大ブランドの同志社と立命館は2006年に小学校を新設。特に立命小はユニークな教育手法で全国的にも話題になったな。洛南高校などを運営する真言宗洛南学園(京都市)も小学校の新設を予定している。

京子 大学の付属校になる動きも進みました。例えば甲子園の常連校として知られる平安高校は龍谷大学付属に、京都成安高校は京都産業大学付属になりました。進学先を確保することで生徒や親の安心感を得る戦略です。

太郎 なるほど。公立と私立が入り乱れて競争が激しくなりそうですね。

部長 実は京都が教育の「後進都市」と見なされていた時代もある。20~30年前までは公立の中学・高校の学力は低いと言われ、公教育への不信感があった。家族連れで京都に赴任する転勤族の中には「子どものために」と大阪に住む人がいたほどだ。

京子 1978年まで7期つとめた蜷川虎三知事のころは「15(歳)の春は泣かせない」が教育政策の合言葉でした。公立の中学から高校にほぼ確実に進学できる半面、小学区制により住所で決まる学校しか選べないという問題がありました。

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