「自分」が増殖したら 内田有紀&三木聡監督インタビュー~映画「俺俺」女子による女子のための映画・DVDガイド

好みや考え方が違う人と、うまくやっていくのって大変ですよね。意見が合わなくて、どこまでいっても平行線。職場や身内など、逃れられない人間関係なら、分かり合えない相手でも、どうにか折り合いをつけて、付き合っていかなければならない。でも、もしも、周囲の人々が自分と全く同じ好みや考え方だったら…。

今回、紹介する映画は、同じ顔で同じ考えの“俺”がどんどん増殖する、あり得ない展開の、かなり変わったサスペンスフルなコメディーです。

「俺俺」 5月25日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー (C) 2012 J Storm Inc. 配給:ジェイ・ストーム 配給協力:ギャガ 出演:亀梨和也 内田有紀 加瀬 亮 キムラ緑子 高橋惠子 監督・脚本:三木 聡 原作:『俺俺』星野智幸(新潮文庫刊) 公式サイト:http://ore-ore.jp/

家電量販店で働く28歳の永野均(亀梨和也)は、平凡な毎日をなんとなく過ごしています。職場の上司のタジマ(加瀬亮)からは嫌みばかり言われるし、実家に帰れば母親(キムラ緑子)から小言ばかり聞かされ、人と関わることを面倒に感じている均。

ある日、均はハンバーガーショップで隣に座った男の携帯電話が自分のトレーに載っていることに気づきますが、そのまま持ち帰り、なりゆきからその電話でオレオレ詐欺を働いてしまいます。すると、それをきっかけに、奇妙な出来事が次々と起こり始めます。

均と同じ顔をした“別の俺”が、均の前に現れたのです。冷静沈着なサラリーマン・大樹と、茶髪の大学生でお調子者のナオ。彼らは、好みや考え方が均と同じで、3人は何でも分かり合えることに心地よさを覚え、俺同士が集まる場所を“俺山”と名付けて、楽しく過ごします。

均は郊外の街にある家電量販店で働いている。
タジマは嫌みっぽく、関わりたくないタイプの上司。

その後、さらに“俺”は増え続けますが、ある日を境に俺同士の幸せな関係にひびが入ります。均の前で別の俺が殺され、俺同士の“削除”が始まったのです。やがて、均自身もターゲットとして追われるようになり……。

本作は、第5回大江健三郎賞を受賞した星野智幸さんの同名小説が原作。映像化不可能と称された奇想天外で不条理な物語ですが、「時効警察」の三木聡監督と、33人の“俺”を見事なまでに演じ分けたKAT-TUNの亀梨和也さんとのコラボレーションによって、独創性豊かな映画が誕生しました。

均が勤める家電量販店に来店し、彼に謎の仕事を依頼するミステリアスな女性・サヤカを演じた内田有紀さんと、三木監督に、映画「俺俺」について、いろいろ語っていただきました。

カメラを買いに来たサヤカは均と知り合う。
自分の会社に均を呼び、ある一軒家の写真の撮影を依頼するサヤカ。

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