タブレット「三国時代」 王者iPadに死角あるか

タブレット市場の競争が激しくなっている。特に、人気の小型タブレット市場にはWindows搭載機が参入し、iOS、アンドロイド(Android)を交えた「三国時代」が到来している。この夏の買いはどの機種か。最新タブレットを比較した。

「iPad mini」(アップル)と「Nexus 7」(グーグル/エイスースジャパン)がしのぎを削る小型タブレット、いわゆる「ミニタブ」市場に、Windows搭載機が参戦し、競争が激化している。

『賭博黙示録カイジ』福本伸行(C)福本伸行/ハイストーン

日本エイサーが2013年7月に発売した「Iconia W3」は、世界初の8.1型液晶を採用したWindows 8搭載タブレット。片手で持てる約500gという軽さに加え、「マイクロソフトOffice」を標準搭載していることが大きな売り。盛り上がるミニタブ市場に主要OS(基本ソフト)がようやく出そろい、「三国時代」が今、まさに始まろうとしているのだ。

Windows陣営の武器は、「Office」と「割安感」。例えば、W3の価格は約6万円。最新Officeのフルバージョンが標準搭載されていることを考えれば、買い得感は高い。台湾で2013年6月に開催された展示会「COMPUTEX TAIPEI 2013」では、Windows 8の小型タブレットが数多く展示された。Office搭載の格安タブレットは今後も増えそうな勢いだ。

Windowsを擁するマイクロソフトは続けざまに二の矢、三の矢を放つ。「こういう品のない記者会見は初めてだが…」と前置きしたうえで、日本マイクロソフトの樋口泰行社長が6月に発表したのは、同社のタブレット「Surface RT」の緊急値下げキャンペーンだ。32GBモデルは3万9800円、64GBモデルは4万7800円とこれまでより1万円も安くなった。

一点突破求められるアンドロイド搭載タブレット

遡ること2週間前。アップルがiPad全モデルを一斉に値上げした。値上げ幅は最大で1万3000円。為替変動の影響とはいえ、強気の値上げに踏み切った“王者”アップルに対し、「チャレンジャーならではの方法で戦う」と、マイクロソフトはライバル意識をむき出しにする。

同時に、伸び悩んでいるWindows 8のてこ入れも図る。2013年内に登場予定のアップデート版「Windows 8.1」は、スタートボタン風の新インターフェースの採用の他、検索機能や標準アプリの強化など、ユーザーの声を多く取り込んだ形になる。巻き返しの起爆剤となるかどうか、注目されている。

Nexus 7に代表されるような、低価格モデルを中心にシェアを広げるアンドロイド陣営からは、個性を打ち出したミニタブが相次いで投入される。

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