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知っていますか? 日本が経済大国になれた理由 吉本佳生 数字で読み解く! 働き女子の経済のたしなみ

2013/3/8

実は、日本が明治維新後に急速に経済発展できたのも、第二次大戦での敗戦から立ち直って高度経済成長を成し遂げたのも、そもそも、日本が世界有数の人口大国だったからです。敗戦から5年後、高度経済成長が始まる前の1950年でみると、日本の人口は世界5位でした。中国、インド、アメリカ、ロシア(ソ連)に続く人口を誇っていたのです。

(イラスト:小迎裕美子)

輸出という方法もありますが、産業発展のためには、やはり国内市場が大きいことが大切です。1950年の人口ランキングの上位11位までをみると、この中に含まれる先進国が、その後の世界経済を牽引する国になったと気づきます。

近年の新興国のなかでも早くから注目を集めた「BRICs」は、ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字をとったものでした。インドネシアは、軍政が長く続いた影響がありましたが、最近は高成長が続き、注目を集めています。1950年の人口ランキングのベスト11は、どれほどの年数がかかったかは別にして、すべて経済発展に成功しているか、成功しつつあるといえます。

当時5位だったうえに、民主主義と資本主義を基本にしていた日本には、アメリカに次ぐ世界2位の経済大国に発展できる条件が整っていたのでした。もちろん、その好条件を生かして実際に経済発展を成し遂げたことは賞賛されるべきですが、かつての日本の経済発展について過大評価するべきではありません。

また、だからこそ、日本の人口が減少に転じてしまったことを、もっと重く受け止めるべきです。若い世代の人たちが、たとえば「高齢者を優遇しすぎる今の社会保障制度はもう続けられない」と、きちんと主張するためにも、こうした基本データを頭に入れておくといいでしょう。

吉本佳生(よしもと・よしお)
関西大学会計専門職大学院特任教授、エコノミスト。専門は生活経済・金融経済。近著は『むしろ暴落しそうな金融商品を買え! 』(幻冬舎新書)、『「世界金融危機」のカラクリ』(PHPビジネス新書)。他に『スタバではグランデを買え! 』『金融広告を読め』『金融工学の悪魔』など著書多数

[日経WOMAN2013年4月号の記事を基に再構成]

[参考] 日経WOMAN4月号「ポイントがどんどん貯まるクレジットカードの使い方」特集では得するカードの使い方7つのルール、マネーのプロが実践するすごいカード術、クレジットカードの出費を上手に管理する方法などを掲載している。

日経 WOMAN (ウーマン) 2013年 04月号 [雑誌]

著者:
出版:日経BP社
価格:600円(税込み)

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