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職場の知恵

「飲みュニケーション」徹底活用 不毛な飲み会を有意義に

2012/7/11

職場の知恵

酒を酌み交わして職場の交流を図る、いわゆる「飲みュニケーション」は、やり方次第では会議以上の効果を生み出します。しかし、上司の武勇伝や他人の悪口、社内の噂話に明け暮れ、時間や貴重なお金を失う「不毛な飲み会」が多いのも現実です。そんな不毛な飲み会を有意義な飲み会に変えるにはどうしたらいいのでしょうか。

「職場の良し悪しは、飲み会と会議を見れば一目瞭然です」と語るのは、三菱総合研究所プラチナ社会研究センターの松田智生さん。数多くの企業や官庁と接する機会のある松田さんによれば、職場の特徴が顕著に表れる場所こそが、飲み会と会議の場だという。

特に、飲み会における話題選びや意見交換のやり取りは重要で「目先の収益の話に終始したり、上司の武勇伝や同席者の意見を否定するだけの飲み会は、可能性や発展性を感じることができません」(松田さん)。

そこに、社内の人事や噂話が加われば、さらに飲み会の“不毛度”は上昇する。不毛な飲み会は、お金、体力、モチベーション、そして、時間という貴重なものを奪う。

「1回3時間の飲み会に月1~2ペースで参加すれば、1年間で約50時間も費やす計算。50時間といえば、企業の新規プロジェクトにかかる時間にも匹敵します」

ならば、飲み会に費やす時間を自分のビジネスに有意義なものに変えた方がいい。そうすれば、宴席が苦手な人も苦ではなくなるはずだ。実際、有意義な飲み会を開いている職場はコミュニケーション力が高いし、そこからいいアイデアや企画が生まれるケースも多い。

では、不毛な飲み会を有意義なものにするには、どうしたらいいのか。

3案で有意義な飲み会に

松田智生さん 三菱総合研究所プラチナ社会研究センター主任研究員。専門分野は新産業・新社会政策。数多くの企業や官庁の提言や事業評価に携わるとともに、より元気な職場のあり方を提案。講演、執筆を数多く行う。

松田さんが挙げるのは、次の3案。1.愚痴には時間制限を設ける、2.「否定」には必ず代案や対策を付け加える、3.過去の出来事で終わらせず、「未来」に目を向けた会話を心掛ける、というものだ。

1は、例えば「不平不満や愚痴は言ってもいいけれど、乾杯から30分までにすべて吐き出すこと。それ以降は罰金だから(笑)」などと、会の最初に縛りを設けるといい。「乾杯の挨拶の時にこういったルールを発表すれば、飲み会の雰囲気がぐっと引き締まります」。

2は、否定的な意見で雰囲気を壊すことなく、しかも有意義な議論に発展させるのに有効。「その代わり、こうしたらどうか」という建設的な代案や対策を付け加え、「いや、それならこういった手もある」と意見を交わしていく。「飲み会のリラックスした場だからこそ、普段とは違うアイデアが生まれる可能性が高まります」

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