ここにもリケジョ、ヤフー支えるデータ分析の司令塔

2014/2/18
「女性の活躍で成長」。アベノミクスのスローガンはデータ分析の世界で実現されつつある。“データサイエンティスト女子”を登用し、男性とは異なる視点を生かそうとする企業が増え始めた。大学などで分析を学び、それを究めることでキャリアを切り開く女性、現場で仕事をするなかでひょんなことから分析に関わることになった女性。取材からその実像に迫る。

女性たちが「司令塔」に

巨大ポータルを支えるヤフーのデータスペシャリストたち。 右から牧野恵氏、荻野明子氏、衣目麻里リーダー

大量のデータを収集・分析し、全社の「司令塔」となる組織を作る企業が増えている。そこで活躍するのは女性たち。分析の専門スキルや、現場で培った業務知識を武器に、データを駆使して業績に貢献する。まずはヤフーの「データソリューション(DS)本部」で活躍する3人の「データサイエンティスト女子」のガッツあふれる仕事ぶりを見てみよう。

月間500億超のページビュー(PV)をたたき出す、日本最大のポータルサイト「ヤフー!ジャパン(ヤフー)」。そのデータを一元管理するDS本部では約20人の女性が活躍。全体の1割強を占めている。

ソリューション企画担当のリケジョ(理系女子)牧野恵氏は、「ヤフー!ニュース」を担当するデータサイエンティストだ

その1人、ソリューション企画担当の牧野恵氏は、「ヤフー!ニュース」を担当するデータサイエンティスト(ヤフーでは「データスペシャリスト」と呼ぶ)。膨大なアクセスログを解析し、データに基づいてニュースサイトにより多くのユーザーを集め、頻繁に使ってもらえるよう改善を進める。

ニュースサイトの運営部門と一緒に、「ランキングとレコメンドの位置を入れ替えたらPVは増える?」「広告のサイズを変えたらどんな影響が?」など様々な仮説を立案。テストして効果を分析する。

この結果を基に、2週間ごとにサイトのレイアウトを変えたり、新たなコンテンツを加えたりといった変更を繰り返していく。「社員でも気づかないような細かい変更の繰り返しだが、半年も経つと、サイトの形はすっかり変わっている」と牧野氏は話す。

牧野氏の仕事は、ヤフーが2013年1月から進める「データドリブン化イニシアチブ」の一環。ニュースや天気、ショッピングなどヤフーの主要サイトに、専属のデータスペシャリストを配置。サイト運営部門と共同で、新機能の開発や使い勝手向上に取り組むものだ。