首都圏「雪が降る寒さ」は春へのサイン気象予報士 伊藤みゆき

青森県の酸ヶ湯で積雪が5m50cmを超えて現在のアメダスの最深積雪の記録を更新するなど北日本の山間部で記録的な大雪になっているところがあります。関東地方でも1月14日の大雪以来、毎週のように「雪か雨か」でヤキモキした人も多いでしょう。2月の半ばにも13日の朝や15日の日中、18日から19日にかけて「雨か雪か」を予報しなくてはいけない状況が続き、雨のままでもかなり寒くなった日もありました。私のところにも「もう暦では春なのに、天気は冬のままだね」「いつになったら春が来るの?」との声が届きます。

実は、この「雪が降る寒さ」は春への序章なのです。「冬将軍」と称される大陸からの強い寒気に覆われている間は、関東の広範囲に雪や雨をもたらす低気圧が南の海上を通るので、太平洋側の陸地には近づけません。このとき雪が降るのは日本海側が中心で、関東平野は「冬晴れバリア」の中。晴れて空気の乾燥した状態が続きます。

日本海側だけでなく太平洋側にもすじ状の雲が広がっていて、強い寒気が太平洋まで吹き出していることがわかる。関東平野は快晴(気象庁HPより)