ただ、強すぎる刺激はだめ。特に便秘の状態の腸は硬くなっているので、表面からぐいぐい圧迫すると、腸の内壁を傷つける恐れがあります。腸が走行しているM字ラインに沿って、腸の周囲の血液などの循環を促す意識で優しく触れるといいでしょう。へそ下5~6cmほどの、左の腰骨の内側にあるS状結腸のあたりから脚の付け根にかけても優しくマッサージすると便が詰まりにくくなり、押し出されやすくなります。これらのマッサージは、お腹が張った感じがするときや便座に腰かけたときに行うといいでしょう。

一つ注意したいのは、雑穀や玄米。本来は便秘対策になるのですが、腸の動きが鈍い人は、かえって便秘が悪化することも。硬い食物繊維の豊富なものが消化されにくい状態のままで腸に届くと、腸で詰まって便が滞りがちになるからです。雑穀ご飯や玄米は、白米の倍以上、よくかんで食べましょう。

【今回のポイント】
下腹ぽっこりさんの便秘は、押し出す力を鍛える「へそ下“腹筋”」トレを!
 なまけたへそ下の筋肉を鍛えれば、腸の動きが良くなり、押し出す力もアップ。すっきり出ない便秘も、下腹ぽっこりも解決する。動きのいい腸のためには、心身ともにリラックスできる時間づくりも心がけよう。
竹井仁(たけい・ひとし)
 首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科教授。1966年、愛媛県生まれ。筑波大学大学院修士課程(リハビリテーション)修了。2002年、医学博士(解剖学)学位取得。理学療法士。医学的知識に基づいた筋力トレーニング、リハビリテーションを研究する。著書に『不調リセット』(ヴィレッジブックス)などがある。

(ライター 柳本操、構成/日経ヘルス 宇野麻由子)

[日経ヘルス2012年5月号の記事を基に再構成]

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