手書き箇所を増やし「あなただけ感」演出仕事に効く美文字年賀状(1)

今年も年賀状制作の季節がやってきた。どんな年賀状を誰に出すか…。もうそろそろ準備をしないと、ギリギリになって慌てることになる。では、こんな年賀状はどうだろう。手書き文字の魅力を生かした、気持ちが伝わる「美文字年賀状」である。この機会に筆ペンを使って来年の意気込みや目標などを「2013年の一文字」として、年賀状の文面に書いてみよう。添えるメッセージは、もちろん美文字で。本シリーズでは全3回で美文字年賀状の作り方を紹介しよう。

「親戚や友達には出しますが、職場の同僚や取引先は、普段からメールやSNSでコミュニケーションが取れているので出しません」「うちの会社では、お中元やお歳暮と同様、年賀状も虚礼廃止のお達しが出ているので、そもそもみんな出しません」──。

せっかくの機会を逃さない

年賀状は出さない。そう決めた人を非難はしないが、「もったいない」と思うことがある。人は何かの機会が与えられないと、なかなか感謝の気持ちを伝えられないもの。例えば、父の日や母の日、敬老の日などは自分を大切にしてくれる家族に対して、クリスマスは思いを寄せる異性に対して、自分の気持ちを伝えるよい機会になる。年に1回の年賀状も同じ。ビジネスパーソンにとって年賀状は、日頃からお世話になっている上司や先輩、一生懸命に仕事をサポートしてくれている後輩や部下、無理難題をお願いしている取引先に対して「感謝の気持ち」を伝える絶好の機会だ。たかが年賀状、されど年賀状。ビジネスにおける人間関係を上手に構築したい人は、年賀状を軽視しない方がいい。

世の中的には「年賀状離れ」が進んでいるようにも見えるが、年賀状の需要は依然として高い。文具メーカーのパイロットコーポレーションが毎年行っている、ビジネスパーソンを対象にした年賀状の意識調査では、年賀状をやり取りする習慣を「必要」と答えた人は85.6%にも上った(2011年10月の調査データ。下左の円グラフ)。例年70%前後で推移している数値が、昨年急増。その背景には、東日本大震災の影響があると考えられる。震災で「人と人とのつながり」を強く意識したことが、年賀状の習慣の大切さを再認識するきっかけになったのだろう。

メールやSNSの普及、職場の虚礼廃止などの影響で、年賀状の習慣を「不要」と考える人が多いと思いきや、8割以上の人が「必要」と答えた。理由は、「もらうとうれしい」や、ないと「正月らしくなくて寂しい」「人とのつながりが途絶える」など。年賀状需要はまだ健在と言える。
年賀状の習慣を「必要」と答えた人の割合は、2010年までは毎年70%前後だったが、2011年は85.6%に急増。主な理由では、昨年3月に起きた東日本大震災の影響が大きいと考えられる。人と人をつなぐ手段の1つとして、改めて年賀状の大切さが見直されているのではないか。