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「人類が望んでいた音」を手元のパソコンで PCオーディオの魅力(上) デジタルメディア評論家 麻倉怜士

2013/9/11

若いビジネスマンから、古くからのオーディオファンまで、「PC(パソコン)オーディオ」に対する注目が高まっている。一般に「パソコンは音が悪い」というイメージが定着しているが、オーディオ専用の周辺機器をたった1台追加するだけで、CDを上回る高音質の「ハイレゾ音源」を楽しめる。音質を追求して作られたネットワークオーディオプレーヤーに対し、普通のパソコンで音源を再生できるPCオーディオの魅力とは何か。デジタルメディア評論家の麻倉怜士氏に解説してもらった。

「PCオーディオ」や「ネットワークオーディオ」が人気だ。手持ちのCD(コンパクトディスク)をリッピング(取り込み)してライブラリ化したり、CDより高音質なデータによる「ハイレゾ(ハイレゾリューション=高解像度)」ファイルを配信サービス経由で獲得し、PCオーディオやネットワークオーディオで再生する──。そんな新しいオーディオ世界を実践してみたいと考えているファンが実に多くなった。

USB DAC内蔵のプリメインアンプなども登場し、より手軽にPCオーディオを楽しめるようになった

私は月に2回、ビックカメラのオーディオコーナーで定期セミナーを行っている(ビックカメラ新宿東店、有楽町店、ラゾーナ川崎店)が、テーマをPCオーディオにすると予想をはるかに超えてたくさんの人が集まる。参加者の多くは、30代から40代のビジネスマン。Windows 95登場のころに仕事に就き、当時多く刊行されていたパソコン雑誌を読んで勉強してきた彼らが、再び“お勉強モード”になっている。

これまではもっぱら仕事のためにパソコンを使ってきたが、自分の趣味にもパソコンが生かせることを知り、PCオーディオなるものを実践してみようと考える人が増えたのだろう。

Windows 95が登場したころ、主たる音楽媒体はCDだった。2000年以降、その市場は急速にしぼみ、「着うた」のような手軽な音楽配信サービスが伸びた。主にCDシングルの需要がそれに流れた。米アップルのコンテンツ管理ソフト「iTunes」の爆発的人気も、それを助長した。しかし、だからといって、PCオーディオがはやるという理屈にはならない。というのも、PCオーディオをやってみたいと思わせる最大の原動力がハイレゾだからだ。

■CDを超える「人類が望んでいた音」

PCオーディオの音源には、(1)パソコンでリッピングしたCD音源、(2)配信サイトからダウンロードしたハイレゾ音源、の2つがある。前者では当然ながら音質はCD以上にはならない。

しかし、ハイレゾは違う。大げさに言うと、CDを超える、人類が望んでいた音といっても過言ではない。

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