パワハラ上司、ゆとり新人… 職場の「困ったさん」対処法

周囲を振り回す、細かいことに口を出す、陰で悪口を言う――。「困った人たち」が困った行動を起こす原因を探れば、攻略法が見えてくる。

「職場の困った人」への対策を考えるとき、「その人が感じているストレス」を意識すると、解決策が見えてくる。

「困った行動」の理由は過度なストレスにある

「周囲が閉口するような“困った面”が出ているとき、たいていその人は過度なストレスを感じている。例えば、平時には指導力がある人も、ストレスがかかると、それが裏目に出て独善的になる。その人がストレスを感じるスイッチを押さないようにして、本来の良い面を引き出してあげるといいのです」と話すのは、ヒューマンサイエンス研究所会長の小林惠智さん。

相手だけでなく、自分がストレスを感じた状態であるために、その人の嫌な面が過剰に気になっている可能性も。「周囲が皆、迷惑しているのか、自分だけが気になっているのかもチェックして、自分の状態も冷静に見つめ直すことが大切です」(同研究所理事の長嶺麻綾さん)

日経WOMAN誌が実施した読者アンケートによると、仕事上でコミュニケーションを取りにくい相手として最も多かったのが「男性上司」で30.3%、2番目が「女性上司」で21.7%だった。Y'sオーダー代表の藤野祐美さんは、「上司とうまくいかない理由の多くは、その上司の特性を把握できていないため」と指摘する。このページから紹介する5つのタイプへの対策も参考に、“困ったさん”を上手に攻略していこう。

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【困ったさん1】  周囲を振り回す「パワハラ上司」

攻略POINT 「こいつは自分を尊敬している」と思わせながら、上手に誘導していく

平時であれば、チャレンジ精神があり、リーダーシップを発揮できる良い上司といえるかもしれないが、過度なストレスがかかると独善的になり、周囲を振り回しがちで、パワハラとも取れる行動を起こす。「このタイプは、自分が上司だという自負が強いので、尊敬の念を抱かれていると感じれば、安心する。上司の機嫌がいいときに、『課長は信念があって、行動力がありますね』などと称賛すると、『ういやつ』と思われ、聞く耳を持つはず」(小林さん)。「すべてを自分でコントロールしたいタイプなので、上司が自分で決めたかのように上手に誘導しながら提案すると、受け入れてもらいやすいでしょう」(長嶺さん)

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