ライフコラム

子どもの学び

芝中学 国語の要約問題のような社会の長文問題 入試問題でわかる 名門中学が求める子ども(8)

2014/3/6

東京都港区にある芝中学校

今回紹介するのは、東京都港区にある男子校・芝中学校(以下、芝)。浄土宗学東京支校を前身とする仏教校。「芝温泉」などと呼ばれるほどアットホームで温かい校風で知られている。校訓は「遵法自治」。全世界や宇宙の法、永遠の真理などに逆らわず生き、自主・自立の態度で自分を治めることを意味する。また、浄土宗の開祖・法然上人が唱道した「共生(ともいき)」の思想も芝の教育の根底を成す重要な要素だ。「どんな共同体や社会でも、自分ひとりでは生きていけない。いつも謙虚に相手の意見や行動を受け止め、吸収し、信頼し、尊重することが肝要」ということだ。進学校としても人気だが、学校のパンフレットに大学合格者数は掲載されていない。「それが芝からのメッセージ」と入試広報担当の武藤道郎教諭。

入試は2月1日と4日の2回行われる。

■できるだけ元の文章を生かすことがコツ

毎年、社会の入試問題の大問4には、分野を横断したメッセージ性の強い長文および論述問題が出される。それが芝の入試の名物となっている。早速2014年の1回目入試の大問4を見てみよう。

〔問1〕 下線部1が取り扱っている仕事としてふさわしくないものを、ア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア. 年金制度の企画と立案
イ. 公的職業安定所(ハローワーク)の運営
ウ. 障害者福祉サービスをはじめとする傷害保険福祉施策の推進
エ. 大規模病院などへ向かう道路の幅の拡大

厚生労働省の役割についての問いだ。答えはエ。道路工事が厚生労働省の仕事ではないことは大人であれば誰でもわかるだろう。基本的な公民分野の知識を問うている。

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