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実は環状線ではない!? 山手線5つの不思議 日経おとなのOFF

2011/4/6

東京中心部をぐるりと一周する山手線。新年度を迎え、通勤、通学などで利用することになった人も多いのではないでしょうか。知られざる山手線の謎と面白エピソードを、鉄道ジャーナリストの松本典久さんに教えてもらいました。

【不思議1】 山手線は実は環状線ではない!?

品川-(新宿経由)-田端が山手線

東京の山手線は、運行上はぐるりと一周している。しかし、線路を管理、運営するために付けられている“線路名称”の上では、山手線は環状ではない。品川駅から新宿経由で田端駅に至る西側部分が山手線。東京駅を経由する東側は、線路名称では、東京-田端間は東北本線、東京-品川間は東海道本線だ。環状線のようだが、実際には途中で東北本線と東海道本線を走っていることになる。

線路名称が3つに分かれているのは、山手線が一度に敷設された路線ではないからだ。明治時代に品川-田端間(新宿経由)が開通し、その後、東北本線と東海道本線が延伸。山手線が環状運転できるようになったのは、品川-田端間開通から22年後の1925年のことだ。

【不思議2】 山手線はなぜあんなにすぐ来る?

山手線は1周34.5km。その間に29の駅がひしめく。この線路上を平日朝8時台のラッシュ時には、最も多い時で24本もの列車が運行している。最短で約2分少々で次の列車がやって来るほど、短い間隔で走っている。

山手線の車両は、1両が約20mの長さで11両連結なので、1編成は約220m。それが24本も同時に運行しているということは、山手線1周の7分の1に当たる約5kmの線路が列車で埋まっていることになるのだ。

【不思議3】 第2の山手線計画があったってホント?

幻と消えた東京山手急行電鉄の計画

かつて、山手線の外側、品川区大井町-杉並区杉並-江東区洲崎間に鉄道を走らせる第2山手線とも呼べる計画があった。大正後期、当時の東京市の外周部分を走るこの構想が計画されたが、関東大震災によって頓挫した。

しかし、1927年、東京山手急行電鉄が実現に動きだす。用地買収も始まっていたが、2年後の世界大恐慌を発端とする資金難で、計画は再び中止に。京王井の頭線明大前駅近くの線路脇には、この計画のために用地買収された、2車線分の空き地が唯一の痕跡として残っている。

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