関東に「猛暑の七夕」 梅雨末期、記録的な大雨と暑さに警戒気象予報士 伊藤みゆき

7月2日は、夏至から数えて11日目の「半夏生(はんげしょう)」でした。

この日に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」といって激しく降る恐れがある…といわれています。確かに梅雨の後半で梅雨前線が活発になる時期です。今年は広い範囲での雨はありませんでしたが、東北北部で局地的に非常に激しい雨が降りました。青森の気象台では「弘前市付近で1時間に約90ミリの雨が降ったとみられる」と『記録的短時間大雨情報』を出しました。

記録的短時間大雨情報は、大雨警報発表時に、現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような「稀にしか観測しない雨量」であることをお知らせするために発表されるものです。

7月2日の雨雲レーダー。非常に激しい雨を降らせる雲が点在している(気象庁HPより)

この日は青森の気象台で今年初の真夏日となり、札幌も今年一番の29度5分を観測するなど、各地で晴れて暑くなりました。気温が上がった午後、夕立のように所々でカミナリ雲が発生・発達したのです。

翌日からは局地的ではなく広範囲で激しい雨が降っています。

梅雨前線が日本海から東北南部付近に停滞し、梅雨後半の気圧配置になっているため、九州から本州には、暖かく湿った夏の高気圧の空気が流れ込んでいるのです。

7月4日夜の予想図。梅雨前線は日本海から東北南部付近まで北上している。前線の南には太平洋高気圧(気象庁HPより)

雨雲が「点状」ではなく「帯状」に組織化されて、雨雲の「列の方向」と「動く方向」が重なった場合、集中豪雨に見舞われる恐れが出てきます。

7月3日の雨雲レーダー。九州北部から山陰にかけて雨雲の帯が広がり、特に発達した雨雲もライン上に延びている
この雨雲の通り道では、非常に激しい雨に見舞われた。北九州市八幡西区では1時間に73ミリの観測史上最も激しい雨を観測。(気象庁HPより)