人気職業「声優」 技量や人気でギャラ決まる実力世界日経エンタテインメント!

若くて上手、引っ張りだこになる条件

制作費の圧縮など予算管理が厳しいなか、プロデューサーや演出家は、1本あたりの制作費を見渡して、オーディションに呼ぶ、または一本釣りで起用する声優を選んでいく。声優のギャラは、ランク化&リスト化されているため、ある意味選びやすいといえる。

こうした中、外画で重宝されているのが、「ランクはジュニアながら、フケ役、大柄な黒人や太った白人といったゴツめ、ダブリ(兼役)ができる人」なのだとか。最近では30代や40代から声優を始める人も少なくないため一概には言えないが、基本料金は経験値の高い人、つまり年齢が上の人ほど高くなる傾向にある。前出の役は脇役のことが多く、出演料を抑えたいところ。また、1作品で複数の役をこなせる人がいれば、出演者の人数を減らせる。“若くて上手”に越したことはないというわけだ。

そうした声優たちは、通称「スーパージュニア」と呼ばれる。彼らは月~金曜まで毎日2~3本、週末は長尺の劇場版といった具合にぎっしりスケジュールが詰まっていて、「どの現場にもいる」状態なのだとか。

劇場未公開のDVD、最近ではBSやCSなど予算が少ないところで番組数は増えており、若手が重宝される状況は続きそうだ。一方で、ジュニアからランクがついた途端、仕事が激減する人も少なくない。アニメが特にそうだが、主要キャストは声や芝居がキャラクターにマッチすることが第一なので、大物・新人に関係なくオーディションが主流。結局生き残るのは、「ジュニア時代からうまくて数をこなしてきた人」なのだ。

(日経エンタテインメント!編集部)

[日経エンタテインメント! 2014年5月号の記事を基に再構成]

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