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歴史活劇「水滸伝」が放つ今どきの魅力 日経エンタテインメント!

2013/6/10

中国の「水滸伝」は、日本でも過去に吉川英治や北方謙三などが小説化し、人気を集めてきた。その「水滸伝」が今、テレビドラマとして改めて注目を集めている。制作費55億円という中国ドラマならではのスケールの大きさもさることながら、今だからこそ楽しめる魅力が「水滸伝」にはある。「水滸伝」人気の秘密を解説しよう。

日本で人気がある中国の歴史物語といえば、代表格は『三国志演義』だろう。ジョン・ウー監督が赤壁の戦いを迫力満点に描いて大ヒットした映画『レッドクリフ』や、スマホ向けのカード対戦ゲーム『大戦乱!!三国志バトル』のユーザー数が150万人を超える(5月現在)など、幅広い層に親しまれている。

しかし最近、世界の中華圏では『三国志』のライバルの人気が急上昇している。同じく中国の歴史物語として名高い『水滸伝』だ。中国の北宋の時代に、宋江を頭に、梁山泊(りょうざんぱく)に集まった108人の好漢たちが義賊となり、貧しい民のために、戦いを繰り広げる物語。これまで吉川英治や北方謙三などが小説化し、日本でも人気を得てきたが、2011年には中国で製作費55億円というハリウッド映画並みの予算でテレビドラマ化され、中国内のテレビ賞を総なめ。水滸伝ブームを巻き起こした。人気は日本にも飛び火し、2013年4月にCS放送がスタート、5月に劇場公開、6月5日からはDVDのリリースが始まった。

108人の義賊が戦いを繰り広げる『水滸伝』

なぜ今、『水滸伝』なのか。大きな理由は2つある。まず、物語の内容が庶民的なことだ。『三国志』は、劉備、曹操、諸葛亮といった軍師たちが集団のトップに立ち、国と国とをかけて戦った戦争の物語。国を思う崇高な思想はあるが、基本的には、偉い人が“上から目線”で戦いを進めて行く。

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