歴史活劇「水滸伝」が放つ今どきの魅力日経エンタテインメント!

これに対し、『水滸伝』は、武術の腕は立つが、酒好き、女好き、ケンカっぱやさ、などがあだとなり社会からつまはじきにされた人の話。社会の底辺に追いやられた弱者たちが主人公となる。彼ら108人が、弱い者をいじめ、甘い蜜を吸う上級階級の人々をこらしめるために、財宝を奪う義賊として梁山泊に大集結。虐げられている民のために働く、“下から目線”の物語だ。

魅力的な登場人物にも注目
『三国志』と『水滸伝』の違い

時代は梁山泊を求めている

ここ数年、世界で貧富の差が拡大し、現状に満足していない多数の一般民衆は、“庶民の味方”の出現を求めている。そんな時代のムードは、勧善懲悪のアメコミヒーロー総出演映画『アベンジャーズ』の世界的なメガヒットや、現代に再び正義の味方『ウルトラマン』や『仮面ライダー』のブームが起きていることにも反映している。もし梁山泊のような、弱い立場の人を受け入れてくれる駆け込み寺ともいえる場所が現代に登場すれば、きっと世界中から困った人が訪れるに違いない。

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