ガンダム、エヴァ…後世に残したいアニメランキング日経エンタテインメント!

今回のアンケートでは、「一番泣けると思うアニメは?」「子どもに一番見せたいアニメは?」「悪役が印象に残っているアニメは?」についても聞いた。

アニメ史に残る最終回に女性が泣いた

※回答は1作品に限定、以下同

「泣けるアニメ」でトップとなったのは『フランダースの犬』。「怒とうの不幸ラッシュに泣けてくる」(40代女性)、「最後のシーンは涙なしには見られない」(20代女性)、「理不尽さに泣ける」(40代女性)など圧倒的な女性票を獲得し、2位にほぼダブルスコアを付けてぶっちぎりの1位だ。

主人公ネロの教会での最後のセリフ「パトラッシュ…(中略)なんだかとても眠いんだ…」は、泣けるシーンとしてあまりにも有名。同じく「世界名作劇場」の『母をたずねて三千里』も3位に入った。

2位には、戦火の中で懸命に生きようとする兄妹をテーマにしたスタジオジブリ作品『火垂るの墓』(高畑勲監督)がランクイン。「子どもに重ねて見てしまう」(30代男性)など、子を持つ親からのコメントが目立った。また、「戦争の恐ろしさがリアル」(40代女性)という声があったのは、10位の『はだしのゲン』だ。

「泣けるアニメ」の分野では、名作劇場系と戦争ものが票を二分した格好となった。

親は日本の文化と友情を学ばせたいか……

「子どもに見せたいアニメ」では、市原悦子と常田富士男の独特の語り口が魅力の『まんが日本昔ばなし』が、100票以上を獲得して1位に。「子どもと一緒に見たい」(30代女性)と、「次世代に日本文化を残したい」(55歳女性)、この2つの意見が大半を占めた。レギュラー放送は消滅したが、不定期で単発スペシャルが放送されることもある。

男性から人気が高かったのが2位の『ドラえもん』だ。「秘密道具の想像力を学んでほしい」(20代男性)といった教育的観点からの意見もあれば、「オシシ仮面が好きだから」(20代男性)など過去に見た好きな話に言及する人も。

1970年代の作品が強さを見せるなか、1990年代で唯一ランキングに入ったのは、1999年放送開始の『ONE PIECE』。友情を重視する回答者から支持を集めた。ほかにはおなじみのジブリ作品や、とんちで問題を解決する『一休さん』も人気だ。

悪役だけど憎めないあの3人組の番組がトップ

40代、50代の票を獲得して「悪役が印象に残っているアニメ」で1位に入ったのが『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』。そこに登場する敵といえば、女ボス・ドロンジョとメカ担当ボヤッキー、そして力担当トンズラーの3人からなるドロンボー一味だ。

ヤッターマンを支持する声で最も多いのが、「憎めない悪役」(40代女性)という意見だ。悪いことをしようとするけれど、なんだか空回りして悲惨な目に合ってしまう、ちょっとゆるい感じが憎めない印象を与えたようだ。中には「敵が主役」(50代男性)といった声も見られた。

2位は、「敵が続編で味方になるはしり」(40代男性)、「存在感がすごい」(30代男性)との理由で、冷酷な独裁者デスラーに票が集まり『宇宙戦艦ヤマト』がランクイン。

3位には数多くの敵キャラが存在する『ドラゴンボール』、4位には、赤い彗星(すいせい)シャアの男女問わない人気により『機動戦士ガンダム』が入った。

(ライター 山内涼子)

[日経エンタテインメント! 2014年3月号の記事を基に再構成]

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