感染型の食中毒 人にうつさないための心得ホントが知りたい食の安全 有路昌彦

風邪をひいたり、食中毒になったり、内科のお世話になったりすることが多い冬。私自身も不調となることがあります。運動不足かというとそうでもないですし、睡眠不足でもありません。一番思い当たるのが子どもからの感染で、こればっかりは避けようがありません。

菌やウイルスの検査はあまりされない

ノロウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

子どもも感染していないのに、何かに感染することもまれにあります。今こうやって執筆している私は、どうも何かに感染したようです。おそらくは感染型の食中毒です。さっきから腹部膀満感と下痢と全身の倦怠感と寒気発熱にあたっています。

ふとあたりを見渡すと、一緒のお店で同じものを注文していた研究員の1人が、嘔吐と発熱で早退してしまいました。するともう1人一緒に同じものを食べていた別の研究員が、「下痢になってしまいました」と訴えてきました。

この段階でほぼ確定と感じます。症状からウェルシュ菌かノロでしょう。病院に行きますが、病院では菌やウイルスの検査をしてくれず、いつも不満です。

基本的に対症療法が中心なので、何の菌かがわかったところで治療方針は変わらないのかもしれませんが、菌の多くに抗生物質は効きますし、ウイルスの場合でも発生を特定することで周辺への拡大を防ぐこともできるように思います。保健所に報告されている感染型の食中毒の数は、実際よりもかなり少ないのではないかと思います。

つまり、データ上で把握されているよりはるかに身近に、感染症の可能性があることを認識しておいた方がよいでしょう。冬の時期はできる限りマスクをし、うがい手洗いを徹底することをお勧めします。

人にうつさないための心得

仮に病院で「感染型の胃腸炎でしょうね」と診断をうけ、整腸剤だけもらうことになっても、感染した人間にできることはあります。それは、まず「他の人にうつさない」ことでしょう。私はマスクをしてさっさと帰るつもりですし、自宅でも子どもたちにうつさないようにいつもより念入りに手を洗い、マスクをして静かに過ごすように心がけます。