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感情はどこから? 実は生存をかけて脳が下した判断 働きもののカラダの仕組み 北村昌陽

2014/1/12

感情が豊かな人には、人を引きつける独特の魅力があります。場を明るくしてくれる感じです。でも「感情的」という言葉は、否定的な意味で使われることも多いですね。感情に振り回されて悩んでいる人もいるでしょう。ときに魅力的で、ときに拒否される不思議な性質=「感情」が、今回のテーマ。感情にも、意味があるのです。
(イラスト:江田ななえ)

現代の社会では、感情をストレートに表したり、ものごとを感情任せで決断するのは、大人の振る舞いとしてふさわしくないという考えが一般的だ。でも一方で、感情をいつも抑え込んでいると、メンタルヘルス的に好ましくないことも、よく知られている。

出しすぎても、出さなすぎてもダメ。感情って、なんとも厄介な存在だ。

そもそも人間にとって、感情って何なのだろう? そこで今回は、感情心理学の専門家、名古屋大学大学院心理学講座教授の大平英樹さんに、話を聞いてみることにした。「感情は、生き物が生きていくために身につけた機能。もともと重要な役割を担っているのですよ」と大平さん。ほぉ~、おもしろい話になりそうだ。

■感情を作り出す場所「扁桃体」の大事な機能

「脳の中で、感情の形成に関わる部位のうち、一番重要なのは“扁桃体(へんとうたい)”です」

扁桃体は、脳の左右にある神経細胞の固まり。アーモンドのような形をしているので、扁桃(アーモンドの和名)という名前がついたという。「扁桃体は、何かを見たり聞いたりしたとき、それが生存に関わる重大なものであるかを一瞬のうちに評価します」

感情には、ものごとを「評価する」という機能がある。好ましい対象には好意的な感情、好ましくない対象には不快な感情が発生し、それによってその後の行動が変化する。感情を作り出す中心的な働きをするのが、扁桃体だ

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