バンダイナムコゲームスさんからAKB48で恋愛シミュレーションのようなゲームを作りたいと声をかけていただいたときは、メンバーが秋葉原を歩いていて、プレーヤーが一生懸命声を掛けるという提案でした。でもそれは既存のゲームでもありそうなので、逆のほうがいいんじゃないかと。どんどん愛を告白してくるAKB48のメンバーを、プレーヤーが次々振っていき、1人の“推しメン”を選ぶという内容。意外性があったから、40万本売れたんだと思うんです。

「予定調和よりサプライズ」を信条とする秋元氏だが、新たな挑戦に「海外」がある。2010年にAKB48は、ロサンゼルス、ソウル、シンガポール、マカオ、モスクワと、世界各地で開催されたアニメや日本のポップカルチャーのイベントに出向き、歌やダンスを披露してきた。

「海外で毎週ライブ」の構想も

今年(2011年)はシンガポール、タイ、台湾から定期的にライブを、と言われています。僕は「毎週やる」と言っているんですけど、現場は「さすがに毎週は無理です」というので、今、戦っているんですけどね(笑)。「できないことはない、うちは何人いると思っているんだ」と。「隔週はだめですか」「いや、毎週やるから面白いんだ」というところでせめぎ合っていて。

普通はやらないというところにカギがあると思うんですよね。これが月1回だったら、普通じゃないかと思っちゃうんですよ。16人じゃなくて、ユニットで3人とか5人のときもあるかもしれないけれど、毎週行くことが面白い。ビジネス的には、採算が合わないでしょう。でも夢がある。

一般的にアイドルグループはメンバーの卒業や新加入はあるにしても、グループでの活動は固定メンバーで行う。一方AKB48は、チームA 、チームK 、チームBといったチーム別活動のほか、選抜メンバーやイベント出演メンバーなど、その都度メンバー構成が変化する。しかし、どのメンバー構成でも、「AKB48」の看板を背負って活動を展開するのが特徴だ。

2010年にロシアでライブをやったとき、「あっちゃん! あっちゃん!」ってすごい大声援だったんですよ。ところが、前田(敦子)がいないと分かったら、急にしょぼんとしちゃった。そういう意味では、誰が行っているかというのは重要です。ただ、最終的には盛り上がったので、やはり、AKB48そのものを楽しんでいただけるようにしなければいけないと思いますね。

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