ゆとりができてスキルアップに 副業5つのメリット

不安定な時代だからこそ複数の収入源を確保

今、副業やモニター、懸賞などのプチ稼ぎで副収入を得る女性が急増している。日経WOMAN誌の読者アンケートによると、読者の2人に1人が副業やプチ稼ぎを実践している。なかには月10万円以上稼ぐ人も珍しくない。

「副業で外国人の観光ガイドをしています。語学力もアップし、本業にも役立っています」(33歳・教育・事務)、「友人と一緒に覆面モニターに挑戦。食費は浮くし、コミュニケーション力を磨く機会にもなっています」(37歳・サービス業・通訳)。副収入で金銭的なゆとりを得られるだけでなく、本業のスキルアップ、楽しみにつながっているという声も多く寄せられた。

副業&プチ稼ぎ女子が急増する背景には、本業の収入が伸び悩んでいることと、企業のコスト削減などで残業が減ってOFF時間が増えてきたなどという、厳しい経済状況があるよう。

「日本経済は低迷を続け、長年勤めても、給料アップに結びつかないことも。雇用環境も不安定になっています」。キャリアデザインに詳しい、FPの高村祐規子さんはこう指摘する。実際にWOMAN世代の給料は減少傾向に。リーマン・ショック前の08年8月に実施した読者アンケートでは、平均年収(手取り)が326.5万円で、月収は23.7万円。一方、今年6月に実施した調査では平均年収は306万円、月収が22.8万円に。年収ベースで20万円ダウンしている。さらに11年の総務省の労働力調査によると、働く女性の54.7%が非正規社員。ずっと一つの会社、一つの収入だけに頼るのは難しい時代となっている。

「そんな時代を生き抜くために必要なのが、会社にしがみつかなくても稼げるスキルや複数の収入源を確保すること。副業は将来不安を解消することにもつながります」と『週末起業』の著者、藤井孝一さん。「できれば副業やプチ稼ぎは一時的ではなく、ずっと続ける覚悟で。欧米では既にダブルワークが浸透しています」

一方、副業やダブルワークを禁止していた企業にも“規制緩和”の動きが。「以前は禁止していた企業でも条件付きで容認するところが増えています」(藤井さん)。

さらに節電や経費削減により企業が積極的に進めるノー残業デーも追い風に。「定時に帰宅でき、自由に使える時間が増え、2つ目の仕事を始めやすい環境が整ってきた」と、副業事情に詳しいライターの荻野進介さんは言う。

本業のキャリアアップやかねてからの夢の実現も

副業やプチ稼ぎを始めることは、キャリアアップや夢の実現に動きだすことでもある。「副業は実務経験を積める貴重な機会。転職の際も、その経験はアピール材料になる」と荻野さんは言う。実際に「週末のカフェのバイトで接客スキルを磨き、事務職から営業職に転職できた」(28歳・不動産・営業)という読者もいた。

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