うっかり屋も安心 指定場所でスマホがお知らせ
意外と知らないスマホのGPS活用法(上)
3日前、何時に家を出て何時に帰宅したか覚えているだろうか。忘れっぽい人も、スマホがあれば心配いらない。便利なアプリを導入するだけで、何時にどんな交通手段で移動したか、どれだけ運動したかなどをすべて自動で記録してくれる(図1)。
毎日の行動を記録したい人にお薦めなのが、「ムーブズ」だ。アプリをインストールし、一度起動するだけ。あとは何も操作する必要がない。バックグラウンドでアプリが動作するので、スマホを持ち歩くだけで、いつどこにいたか、どこからどこに移動したかをつぶさに記録してくれる。
移動スピードを基に、徒歩、自転車などの移動手段を自動判別してくれる点も便利だ。間違って認識された場合は、後から修正もできる(図2)。
ランニングやウォーキングなど運動の記録を残したいなら「ランキーパー」が便利だ。走ったり歩いたりした道順を地図で確認できるだけでなく、所要時間や平均速度も算出してくれる(図3)。体重の変化をメモしたりなど、ダイエット目的にも便利だ。
「スーパーで牛乳を買う」「駅で定期券を購入する」といったメモを位置情報と組み合わせることができるのが、「グーグルキープ」だ(図4)。メモを作成し、通知したい場所を登録しておく。すると、指定した場所に近づいたときにスマホの通知音が鳴り、メモを確認できる(図5)。メモはクラウドと同期できるので、パソコンからブラウザーを使って入力することも可能だ。
グーグルキープはアンドロイド向けのアプリで、iPhone向けには提供されていない。iPhoneの場合は、標準アプリの「リマインダー」で同様の使い方が可能である。
紛失したスマホの場所もわかる
スマホを紛失したら一大事だ。スマホが見当たらないことに気付いたら、まずどこにあるかを調べよう。アンドロイド、iOSとも、パソコンのブラウザーからスマホのありかを地図で表示できる(図6)。
アンドロイドの場合は、「アンドロイド・ デバイスマネージャー」のURLにアクセスして、グーグルアカウントでログインする。通常、特に設定していなくても表示可能で、自分のスマホが現在ある場所の地図が表示される。スマホの音を鳴らしたり、端末を遠隔ロックして他人に勝手に操作されないようにもできる(図7)。
iOSの場合は、ブラウザーで「iCloud」にアクセスしログインしたら、「iPhoneを探す」を開く。アンドロイドの場合と同様に、地図が表示され、音を鳴らしたり端末を遠隔操作でロックしたりできる(図8)。また、バッテリーの残り容量もわかる。
(ライター 岡本ゆかり)
(日経PC21 2014年7月号の記事を基に再構成)
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