引っ張りだこなのには理由がある 人気司会者のトーク力の秘密日経エンタテインメント!

他のメディアと違い、限られた時間で必要なことを伝えなくてはいけないテレビ。短時間で分かりやすく話せるのが活躍する条件だ。そのなかでも引っ張りだこなのがランキングに挙げた50人。彼らの話術はどこが優れているのだろうか?

政治の不正にともに怒り、失敗した恋愛ネタで笑わせ、人情話で涙を誘う。テレビで引っ張りだこのタレントは、視聴者の目を画面に向ける力を持った、話術の達人にほかならない。下の表は、タレント別に2010年1~8月のテレビ出演時間を累計したランキング。各局のアナウンサーなどを抜いた、いわば「ギャラを払ってでも出てほしい」話術を持ったタレント50人のリストだ。

タレントごとに出演した番組の放送時間全体を累計した、株式会社エム・データ(http://mdata.tv/)調べのタレント別「出演番組放送時間集計」を基に、日経エンタテインメント!編集部で作成。各テレビ局所属のアナウンサー、報道記者、解説委員などは除外した。また、上記データは、番組の一部しか出演していなくても、番組時間全体の放送時間を累計している。このため、気象予報士、スポーツニュースのキャスターなど、主たる出演番組での担当が一部コーナーに限定されるタレントも除外している。コメンテーターのように、常時スタジオにいる場合は除外していない。調査期間は2010年1月1日~8月31日

毎日でも飽きない話術とは?

1位のみのもんた、2位のテリー伊藤など、上位には月~金曜まで放送される、朝昼の情報番組の司会者やコメンテーターが多く並んだ。毎日見ても飽きずについついその話に引き込まれてしまう――。そんな彼らの“言葉力”が高いのは、短時間で要点を分かりやすく伝えられること。さらにメリハリのある話し方ができることが、テレビ向きということのようだ。

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証言1 立命館大学 東照二教授

スイッチの“切り替え”がうまいみのもんた

テレビの人気者たちが持つ“言葉力”の秘密を、政治家のスピーチなどを言語学的に分析・研究する立命館大学大学院言語教育情報研究科、東照二教授に話を聞いた。

テレビでしゃべっているとつい聞いてしまう、言葉に力がある人には共通した特徴があります。それは、「公的で感情を交えない言葉」と「本音を交えたくだけた言葉」の2つをうまく切り替えている点です。私はこれを、“スイッチの切り替え”と呼んでいます。日本語は対象によって言い方が変わるため、この切り替えが有効なのだと思います。

1位のみのもんたさんは、落差のある言葉を切り替えるのが特徴です。「ダメだよそれじゃあ!」という、人をしかりつけるような強い言葉と、「あらまぁ~、奥さん」と気軽に視聴者に語り掛けるような言葉。2つの言葉に落差があるため、強烈に印象に残るんです。つい聞いてしまう力強さがあります。

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